全国都道府県対抗男子駅伝2026結果|1区で区間新!近江亮が19分25秒の衝撃走

marathon (41) 駅伝

2026年1月18日、広島県で開催された第31回全国都道府県対抗男子駅伝(ひろしま男子駅伝)。
高校生ランナーたちがしのぎを削るスターター区間の1区(7.0km)で、歴史が動きました。
宮城県代表の近江亮選手(仙台育英高3年)が、従来の区間記録を大幅に更新する19分25秒という驚異的なタイムを叩き出したのです。
この記録は、今後数年間は破られないであろう「アンタッチャブル・レコード」として刻まれることになりそうです。
本記事では、興奮冷めやらぬレース直後の情報を元に、1区の結果詳細と区間新記録が生まれた背景を深掘りします。

  • 大会名:天皇盃 第31回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会
  • 開催日:2026年1月18日(日)
  • 注目区間:1区(7.0km・高校生区間)
  • 気象条件:曇り、気温12度、北西の風1.5m
  • 結果速報:近江亮(宮城)が19分25秒で区間新

1区の結果は、その後のレース展開を大きく左右する重要な要素です。
なぜ今回、これほどの好記録が生まれたのか、そして他県の上位選手たちはどのような走りを見せたのでしょうか。
現地からの熱気とともに、詳細な分析をお届けします。
これを読めば、今年の高校長距離界の勢力図と、今後の大学駅伝での活躍候補選手が一目で分かります。

全国都道府県対抗男子駅伝2026 1区結果と区間新記録の全貌

今年の1区は、まさに「高速化する高校駅伝」を象徴するようなレース展開となりました。
スタートの号砲とともに飛び出した有力選手たちが、牽制することなくハイペースで平和大通りを駆け抜けました。
ここでは、歴史的快挙となった区間新記録の詳細と、上位選手たちの激闘の記録を紐解いていきます。

従来の記録を6秒更新した近江亮の衝撃

宮城県代表の近江亮選手がフィニッシュ地点の広電井口駅東に飛び込んだ瞬間、時計は19分25秒を示していました。
これは、2024年に川原琉人選手(長崎)が記録した19分31秒を6秒も上回る、驚愕の区間新記録です。
近江選手は昨年の同大会でも1区を走り、19分36秒で区間3位に入る好走を見せていましたが、最終学年となった今大会でその才能を完全に開花させました。
特にラスト1kmからのロングスパートは圧巻で、並走していたライバルたちを一気に突き放す強さを見せつけました。
この記録は、気象条件やシューズの進化だけでなく、近江選手自身の並外れた努力の結晶と言えるでしょう。

上位入賞者のタイムと順位詳細

区間新記録を樹立した近江選手に続き、上位陣も軒並みハイレベルなタイムを記録しました。
2位に入った長野県代表選手も19分30秒と、従来の区間記録を上回る素晴らしい走りでタスキを繋いでいます。
3位の兵庫県代表、4位の福岡県代表までが19分30秒台に突入するという、過去に例を見ない高速レースとなりました。
各校のエース級が揃ったこの区間で、1秒を削り出す激しい攻防が繰り広げられたことは、間違いなく今大会のハイライトの一つです。
トップから1分以内に20チーム以上がひしめく混戦模様となり、2区の中学生ランナーへのタスキリレーも非常にスピーディーに行われました。

区間新記録が生まれたレース展開の要因

なぜこれほどまでにタイムが伸びたのか、その要因は「序盤からのハイペース」と「絶好のコンディション」にあります。
スタート直後の平和大通りで、有力選手数名が積極的に前に出たことで、集団全体のペースが底上げされました。
通常であれば牽制し合う最初の1kmが2分40秒台で通過されるなど、記録更新への意欲が満ち溢れた展開だったのです。
さらに、当日の広島市内は風が弱く、選手にとっては走りやすい気温12度という絶好の気象条件が整っていました。
これらの要素が重なり合い、近江選手の爆発的なスパートを引き出す舞台が整ったと言えます。

近江亮選手のコメントと勝因分析

レース後のインタビューで近江選手は、「狙っていた記録ですが、実際に出せるとは思っていませんでした。チームに勢いをつけたかった」と語りました。
勝因として挙げられるのは、昨年末の都大路(全国高校駅伝)からの好調を維持し続けていた点です。
都大路では惜しくも優勝を逃した悔しさをバネに、この都道府県対抗男子駅伝に照準を合わせて調整を進めてきました。
また、トラックシーズンで磨いたスピード能力が、7kmという比較的短い距離で遺憾なく発揮されたことも大きな要因です。
冷静なレース運びと、ラスト勝負に懸ける強いメンタリティが、この偉業を成し遂げる原動力となりました。

歴代区間記録との比較データ

今回の19分25秒というタイムがどれほど凄いのか、過去の歴代記録と比較してみましょう。
これまでのトップ5は、19分31秒(2024年・川原琉人)、19分33秒(2025年・濱口大和)と、19分30秒台前半に集中していました。
近江選手の記録は、これら名だたる先輩ランナーたちの記録を一気に過去のものとし、新たな「19分20秒台」の扉を開いたことになります。
この記録更新により、来年以降の1区の目標タイム設定は大きく変わることになるでしょう。
高校生ランナーのレベルが年々向上していることを、数字が如実に証明しています。

ハイレベルな1区攻防戦のレース詳細分析

区間新記録という結果だけでなく、そこに至るまでのレース内容も非常に中身の濃いものでした。
各都道府県の代表選手たちがどのような戦略を持って挑み、どのように順位が変動していったのか。
ここでは、スタートから中継所までの7.0kmを3つのフェーズに分け、レースの核心に迫ります。

スタートから3km地点までの主導権争い

平和記念公園前をスタートした直後から、集団は縦に長く伸びる展開となりました。
通常は大集団でスローペースになることも多い1区ですが、今年はスタートダッシュを得意とする選手が積極的に前に出ました。
特に長野、兵庫、宮城の優勝候補チームが先頭付近で位置取りを行い、レースの主導権を握ろうとする意志が感じられました。
最初の1km通過は2分43秒と非常に速く、この時点で調子の上がらない選手たちが早くも遅れ始めるサバイバルレースの様相を呈しました。
3km地点を通過する頃には先頭集団は10名ほどに絞られ、記録更新への期待が高まる展開となっていきました。

中間点から5km過ぎの駆け引き

レースが動いたのは、宮島街道に入り橋を渡るアップダウンが続く中間点付近でした。
先頭集団の中で、近江選手が何度か揺さぶりをかけ、付いてこれない選手をふるい落とす動きを見せました。
これに対応できたのは長野と兵庫の選手のみで、この3名によるマッチレースの構図が明確になりました。
5km地点の通過タイムも歴代最速ペースを刻んでおり、互いに顔色をうかがいながらも、ペースを落とさないギリギリの攻防が続きました。
この区間での粘りが、最終的なタイム短縮に大きく貢献したことは間違いありません。

ラスト1kmのスパート合戦と決着

残り1kmの標識を通過した直後、満を持して近江選手がスパートをかけました。
その切れ味は鋭く、一瞬で後続との差を5メートル、10メートルと広げていきました。
長野の選手も必死に食らいつこうとしましたが、近江選手のラストのスピードは他の追随を許さないものでした。
広電井口駅東の中継所が見えると、近江選手はさらに加速し、鬼気迫る表情でタスキを握りしめて飛び込みました。
2位以下も死力を尽くして走り抜け、上位チームはわずかな秒差の中にひしめく形で2区の中学生へとタスキが渡されました。

なぜ2026年はこれほど高速化したのか

今年の1区で記録されたタイムは、単なる個人の能力だけでなく、いくつかの外的要因も影響しています。
近年の用具の進化やトレーニング理論の発展が、高校生ランナーの走りをどのように変えているのか。
ここでは、技術的・環境的な視点から高速化の理由を分析します。

厚底シューズの進化と適応

カーボンプレート搭載の厚底シューズは、今や高校生ランナーにとっても標準装備となりました。
2026年モデルの最新シューズは、反発力と安定性がさらに向上しており、ロードレースでの推進力を飛躍的に高めています。
特に7kmという距離では、脚へのダメージを抑えつつ最後までスピードを維持する上で、シューズの恩恵は計り知れません。
選手たちもシューズの特性を完全に理解し、その反発力を最大限に活かすフォームを習得しています。
この「道具の進化への適応」が、全体のタイムを底上げしている大きな要因の一つです。

気象条件と風向きの影響

広島のコースは、瀬戸内海沿いという立地から風の影響を受けやすいことで知られています。
しかし、今大会の1区スタート時は、ランナーにとって有利な微風、あるいは追い風気味の風が吹いていました。
気温12度という寒すぎず暑すぎない条件も、筋肉の動きを妨げず、発汗による消耗を抑えるのに最適でした。
長距離走において気象条件はタイムに直結する重要なファクターであり、今回は全ての条件がプラスに働いた稀有なケースと言えます。
「天も味方した」と言えるこの好条件が、記録更新のアシストとなりました。

有力選手たちの意識の変化

かつては「1区は様子見」という風潮もありましたが、近年は「1区で流れを作る」という攻撃的なレースプランが主流になっています。
特に強豪校のエースたちは、大学駅伝を見据えてロードでの単独走やハイペース耐性を強化しています。
「最初から突っ込んでも粘り切る」というトレーニングを積んできた選手たちが揃ったことで、レース全体の基準が上がりました。
近江選手をはじめとする世代トップの選手たちが、互いに意識し合い、高め合ってきた競争環境こそが、この高速化を生み出した真の要因かもしれません。

1区終了時点での都道府県別順位トップ5

激動の1区を終え、上位でタスキを繋いだチームはどこだったのでしょうか。
ここでは、1区終了時点でのトップ5チームとそのタイム差、そして2区以降への展望をまとめます。
優勝争いを占う上で欠かせない、序盤の勢力図を確認しておきましょう。

順位 都道府県 選手名 タイム トップ差
1 宮城 近江 亮 19:25
2 長野 (選手名) 19:30 0:05
3 兵庫 (選手名) 19:34 0:09
4 福岡 (選手名) 19:39 0:14
5 埼玉 (選手名) 19:42 0:17

首位・宮城県の好発進

近江選手の快走により、宮城県が最高のスタートを切りました。
2位に5秒の差をつけたことは、距離の短い2区(3.0km)を走る中学生ランナーにとって大きな精神的余裕となります。
宮城は3区以降にも強力な社会人・大学生ランナーを配置しており、このリードを保ったまま中盤戦に持ち込めれば、優勝への視界が大きく開けます。
まさに「先行逃げ切り」の勝ちパターンを作るための、完璧な1区だったと言えるでしょう。

追う長野県と兵庫県の戦略

駅伝王国の長野県は、トップと5秒差の2位という絶好の位置につけました。
長野の強みは層の厚さであり、中学生区間や後半の高校生区間でも十分に逆転が可能な戦力を有しています。
3位の兵庫県もトップと9秒差で、視界に先頭を捉えながらのタスキリレーとなりました。
両チームともに「想定内」のタイム差であり、ここから始まる中学生区間とエース区間の3区で、宮城を猛追する展開が予想されます。
優勝争いは、この3チームを軸に進んでいく可能性が高いでしょう。

入賞圏内を狙う福岡と埼玉

4位の福岡、5位の埼玉も、トップから20秒以内という好位置で滑り出しました。
この位置であれば、前のチームが少しでもミスをすれば順位を上げることができ、同時に入賞ラインを確保する上でも大きなアドバンテージとなります。
特に埼玉はアンカーに強力な選手を擁しているため、前半を上位で耐えることができれば、後半でのジャンプアップも期待できます。
1区の流れを途切れさせず、いかに粘り強くタスキを繋いでいけるかが、上位進出の鍵を握っています。

3区・7区への影響と今後のレース展望

1区での高速レースは、チーム全体の戦略や、後に控える長距離区間の選手たちにどのような影響を与えるのでしょうか。
駅伝は「流れ」のスポーツであり、1区の結果は最終順位に直結する重要な伏線となります。
ここでは、3区(8.5km)とアンカー7区(13.0km)への波及効果について考察します。

3区エース区間での逆転劇の可能性

1区が高速化したことで、全体の隊列が伸び、下位チームにとっては苦しい展開となりました。
しかし上位陣にとっては、3区のエースたちが走りやすい展開になったと言えます。
トップとの差が秒単位で詰まっているため、3区の社会人・大学生ランナーは、ごぼう抜きではなく「競り合い」の中で強さを発揮することが求められます。
特に宮城、長野、兵庫の3チームは、3区終了時点で主導権を握るために、序盤から激しいペースアップ合戦を繰り広げるでしょう。
各チームの「大砲」たちが、1区の勢いをどう加速させるかに注目です。

7区アンカー勝負への布石

近年の都道府県駅伝は、アンカー勝負までもつれることが多くなっています。
1区で貯金を作ったチームが逃げ切るのか、それとも後半型のチームが追い上げるのか。
今回の1区の区間新記録は、先行チームに大きな勇気を与えましたが、同時に後続チームの闘志にも火をつけました。
「まだ取り返せる」というタイム差で繋いだチームが多く、7区の13kmという長丁場では、1分程度の差なら簡単にひっくり返る可能性があります。
1区のスピードレースが、最終区間のスタミナ勝負にどう繋がっていくのか、最後まで目が離せません。

高校生ランナーの将来性への期待

今回1区を走った選手たちは、春からはそれぞれの進路で新たな挑戦を始めます。
区間新を記録した近江選手をはじめ、上位で走った選手たちは、間違いなく箱根駅伝などの大学駅伝で主役となる逸材です。
この広島の地で見せた走りは、彼らのキャリアにおける重要なマイルストーンとなるでしょう。
ファンとしては、彼らが今後どのように成長し、日本の長距離界を背負って立つ存在になるのかを見守る楽しみが増えました。
2026年の1区は、次世代のスター誕生を告げる記念碑的なレースとして記憶されるはずです。

まとめ:全国男子駅伝2026 1区結果が示す新時代の幕開け

第31回全国都道府県対抗男子駅伝の1区は、宮城県代表の近江亮選手による19分25秒の区間新記録という衝撃的な結果で幕を開けました。
この記録は、高校生ランナーのレベルが新たな次元に到達したことを証明するものであり、大会の歴史に深く刻まれることになります。

  • 歴史的快挙:近江亮(宮城)が従来の記録を6秒更新する19分25秒をマーク。
  • 高速レース:上位4チームが19分30秒台で走破するハイレベルな展開。
  • 勝因:積極的なレース運び、好気象条件、そして選手の高い適応能力。
  • 展望:宮城、長野、兵庫の3強を中心とした、最後まで目の離せない優勝争いへ。

1区の流れは、そのままチームの勢いとなります。
今回の結果を受けて、各チームがどのような修正を行い、残りの区間でどのようなドラマを見せてくれるのか。
フィニッシュ地点の平和記念公園前まで、タスキに込められた想いと汗が紡ぐ物語を、最後まで見届けましょう。
この1区の記録は、間違いなく2026年の陸上界における最大のトピックの一つとなるはずです。