「レースの感動を最後まで味わいたい」
「表彰式ではどんなドラマが待っているの?」
2026年1月18日、広島の街を駆け抜けたランナーたち。白熱したレースの余韻に浸りながら、閉会式や表彰式の詳細を知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、全国都道府県対抗男子駅伝(ひろしま男子駅伝)のフィナーレを飾る「閉会式・表彰」について、当日のタイムスケジュールや見逃せない注目ポイントを詳しく解説します。
- 閉会式の開催時間と場所
- 特別な「折り鶴トロフィー」の秘密
- 各世代のランナーが織りなす表彰のドラマ
レースの結果だけでなく、その後のセレモニーに込められた「平和への想い」や「次世代へのバトン」を知ることで、駅伝の楽しみが何倍にも広がります。ぜひ最後までご覧ください。
全国都道府県対抗男子駅伝の閉会式と表彰の基本情報
レース終了後に行われる閉会式と表彰式は、選手たちの健闘を称える重要な時間です。ここでは、2026年大会における基本的なスケジュールや開催場所、一般観覧の可否など、知っておきたい情報を整理してご紹介します。
閉会式・表彰式の開催スケジュール
例年、トップランナーがフィニッシュするのは14時45分頃です。その後、順位が確定し、選手たちが呼吸を整えた後、15時30分前後から表彰式や閉会式が始まります。レース直後の興奮が冷めやらぬ中、会場は厳かな祝福の空気に包まれます。
全体の進行としては、まず優勝チームへのインタビューや簡易的なセレモニーがゴール地点近くで行われることが多いです。その後、正式な表彰式が会場を移して、あるいは特設ステージにて執り行われます。時間は1時間程度で終了します。
遠方からお越しの方は、帰りの交通機関の時間に注意が必要です。閉会式まで全て見届けると16時30分を過ぎる可能性があるため、新幹線や飛行機の予約には余裕を持たせておくのが賢明です。
会場となる場所とアクセス方法
閉会式や表彰式の主な会場となるのは、広島市の「JMSアステールプラザ」の大ホール、または平和記念公園内の特設ステージです。天候やその年の運営方針によって変更される場合があるため、現地の場内アナウンスを確認しましょう。
JMSアステールプラザは、ゴール地点である平和記念公園から徒歩圏内に位置しています。レースを見届けた観客の多くがそのまま移動するため、人の流れについていけば迷うことはありませんが、混雑は避けられません。
公共交通機関を利用する場合、広島電鉄(路面電車)の「市役所前」や「舟入町」が最寄り駅となります。広島駅へのアクセスも良好な場所ですが、大会終了直後は周辺道路や公共交通機関が非常に混み合います。
一般観覧の可否と入場方法
閉会式は基本的に一般の方も観覧可能ですが、座席数には限りがあります。特に屋内会場(JMSアステールプラザ)で行われる場合、選手や関係者、報道陣の席が優先されるため、一般席は先着順となることが一般的です。
入場は無料であることが多いですが、満席になり次第、入場制限がかかります。確実に観覧したい場合は、レースのゴールシーンを少し早めに切り上げて会場に向かうか、モニター観戦を検討するなどの工夫が必要になります。
近年では、感染症対策や警備の観点から、入場整理券が配布されるケースや、事前申し込み制になる可能性もゼロではありません。当日は大会公式のSNSや現地の案内板で最新情報をチェックすることをおすすめします。
式典の流れとプログラム構成
式典は、開式の辞から始まり、成績発表、表彰、大会会長の挨拶、そして閉会の辞へと進みます。淡々と進むように見えますが、各区間の区間賞発表など、個人の活躍にスポットライトが当たる瞬間は会場が大きく盛り上がります。
特に注目なのは、優勝チームへの天皇盃(天皇杯)の授与です。チーム全員が登壇し、キャプテンがカップを受け取る姿は圧巻です。また、入賞チーム(通常は8位まで)への表彰も順次行われ、各県の代表が誇らしげに賞状を受け取ります。
最後には、次回大会への抱負や、協力してくれたボランティア、地元広島の方々への感謝が述べられます。スポーツイベントとしての熱狂だけでなく、支えてくれた全ての人へのリスペクトを感じられる温かいプログラムです。
テレビ放送やネット配信の有無
閉会式の模様は、NHKの全国放送ではレース中継の枠内に収まりきらないことが多く、最後まで生中継されることは稀です。ただし、広島県内のローカル放送や、BS放送の一部でダイジェストとして紹介されることがあります。
近年はインターネット配信が充実しており、NHKプラスや大会公式サイトでのストリーミング配信で、表彰式の様子が見られる場合が増えています。スマホやタブレットがあれば、帰路につきながらでも式の様子を確認できます。
もしリアルタイムで見られなかった場合でも、後日大会公式サイトやYouTubeなどでハイライト動画が公開されることが多いです。感動のシーンを見逃したくない方は、デジタル配信の情報を事前にブックマークしておきましょう。
授与される賞の種類と栄誉
この大会には「天皇盃」の名が冠されており、優勝チームには最高の栄誉が与えられます。しかし、それ以外にも区間賞や優秀選手賞など、様々な賞が用意されています。ここでは、選手たちが目指す各賞の詳細について解説します。
優勝チームに贈られる天皇盃
優勝した都道府県チームには、大会の象徴である「天皇盃」が授与されます。これは単なる優勝トロフィー以上の重みを持ち、チーム全員でつないだ襷(たすき)の結晶として、選手たちにとって生涯の誇りとなるものです。
天皇盃の他にも、優勝旗や賞状、メダルが贈られます。表彰台の真ん中に立ち、金メダルを首にかけた選手たちの笑顔は、厳しい練習や予選を勝ち抜いてきた苦労が報われる瞬間であり、観る者の胸を打ちます。
また、優勝チームの監督やコーチ陣も表彰の対象となります。選手の育成や区間配置の戦略など、裏方としてチームを支えた指導者たちの功績が称えられる場でもあり、指導者にとっても大きな目標となっています。
区間賞と区間新記録の表彰
全7区間それぞれの最速ランナーには「区間賞」が贈られます。中学生、高校生、大学生・社会人と、世代ごとのトップランナーが決まるため、個人の実力を証明する絶好の機会となります。
もし区間新記録が樹立された場合は、さらに特別な表彰や記念品が用意されることがあります。歴代のオリンピック選手や箱根駅伝のスターたちが作った記録を塗り替えることは、陸上界のニュースとして大きく取り上げられます。
区間賞の受賞者は、将来の日本代表候補として注目されることになります。特に中高生の区間賞獲得者は「ダイヤの原石」として、大学や実業団からのスカウトの視線が一層熱くなるきっかけともなります。
入賞チームと躍進賞の存在
優勝チームだけでなく、2位から8位までのチームも「入賞」として表彰されます。入賞チームには賞状やトロフィーが贈られ、都道府県のポイントランキングにも大きく貢献するため、最後まで順位を競う意義があります。
また、前大会と比較して大きく順位を上げたチームには「躍進賞」が贈られることがあります。これは継続的な強化の成果を評価するもので、優勝争いには絡まなくとも、地元の期待に応えたチームへの重要な賞賛です。
入賞や躍進賞は、来年以降のチーム強化のモチベーションになります。表彰式で悔し涙を流す選手もいれば、目標達成の喜びを噛みしめる選手もおり、それぞれのチームの「現在地」を確認する場でもあります。
平和への祈りを込めた「折り鶴トロフィー」
ひろしま男子駅伝の表彰式で最も特徴的なのが、入賞チームに贈られるトロフィーです。これは既製品ではなく、広島ならではの素材と想いが込められた、世界に一つだけのアート作品でもあります。
広島市立基町高校生による制作
このトロフィーを制作しているのは、地元の美術強豪校として知られる「広島市立基町高等学校」普通科創造表現コースの生徒たちです。2026年大会で5回目となるこの取り組みは、高校生がデザインから制作までを一貫して行っています。
生徒たちは夏頃から構想を練り、半年以上かけて制作に取り組みます。単にかっこいいデザインを作るだけでなく、「選手への敬意」と「平和へのメッセージ」をどのように融合させるか、試行錯誤を繰り返して完成させます。
表彰式には制作した高校生たちも登壇し、自らの手で選手にトロフィーを手渡す場面が見られます。走る高校生と、創る高校生。同じ世代の若者たちが、それぞれのフィールドで全力を尽くした成果が交差する美しい瞬間です。
平和記念公園の折り鶴を再利用
トロフィーの素材には、平和記念公園の「原爆の子の像」に世界中から捧げられた「折り鶴」が再利用されています。かつては焼却処分されていた折り鶴を、平和の思いをつなぐ形として昇華させたものです。
折り鶴は色とりどりのパルプに加工されたり、特殊な樹脂(ジェスモナイトなど)に混ぜ込まれたりして使用されます。そのため、トロフィーの表面には折り鶴の色彩が微かに浮かび上がり、独特の温かみと重厚感を醸し出します。
「平和だからこそ、スポーツができる」。そんな当たり前だけれど尊いメッセージが、このトロフィーには込められています。受け取った選手たちが、その重みと意味を感じ取ることで、平和のバトンもまた繋がれていきます。
メインスポンサー大創産業の支援
このプロジェクトをバックアップしているのは、大会のメインスポンサーであり、広島に本社を置く「株式会社大創産業(ダイソー)」です。地域貢献と平和活動の一環として、2015年から大会を、2019年からこのトロフィー制作を支援しています。
企業が資金を出すだけでなく、地元の高校生と共に平和発信の仕組みを作るという点は、SDGsの観点からも高く評価されています。スポーツ大会が地域文化や教育と深く結びついている好例と言えるでしょう。
表彰式でトロフィーが授与される際、こうした背景ストーリーがアナウンスされることもあります。単なる勝者の証としてだけでなく、広島から世界へ向けた平和のシンボルとして、このトロフィーは輝きを放ちます。
閉会式で見逃せない感動のハイライト
閉会式は形式的な行事だと思われがちですが、実はレース中には見られない選手の素顔や、感動的なシーンが数多く生まれる場でもあります。ここでは、特に注目してほしいハイライトを3つ紹介します。
優勝チーム・監督のインタビュー
表彰の直後に行われる優勝インタビューは必見です。極限のプレッシャーから解放された選手の安堵の表情や、言葉に詰まりながらも感謝を伝える姿は、見ているこちらの涙を誘います。
特にアンカーを務めた選手が、中高生の頑張りを称えるシーンは胸が熱くなります。「彼らがいい位置で持ってきてくれたから」という言葉からは、世代を超えたチームの絆と、駅伝ならではの「つなぐ」精神が強く感じられます。
監督のインタビューでは、勝因や大会までの苦労話が語られます。普段は厳しい表情の監督が、選手を誇らしげに見つめる目線や、思わずこぼすジョークなども、閉会式ならではの和やかな見どころです。
世代を超えたランナーの交流
表彰台や待機場所では、中学生、高校生、大学生・社会人が一堂に会します。憧れのトップランナーと肩を並べて喜ぶ中学生の姿や、後輩の頭を撫でて労う実業団選手の姿は、この大会でしか見られない光景です。
将来の箱根駅伝やオリンピックを目指す中高生にとって、トップ選手との交流は一生の財産になります。表彰式での何気ない会話がきっかけで、進路を決めたり、競技へのモチベーションが変わったりすることも珍しくありません。
また、他県のライバル選手同士が健闘を称え合う姿も見られます。レース中はバチバチに火花を散らしていても、終われば同じ陸上を志す仲間としてリスペクトし合う。そんなスポーツマンシップが会場全体を包み込みます。
「ふるさと」を感じる温かい演出
ひろしま男子駅伝のテーマは「郷土愛」です。表彰式でも、各都道府県の応援団や県人会の人々が、お国言葉で声援を送ったり、郷土の旗を振ったりして選手を祝福するシーンが随所に見られます。
会場周辺の「駅伝ふるさとひろば」では、各都道府県の特産品やグルメが振る舞われており、表彰式が終わった後の選手たちがそこを訪れることもあります。故郷の味を楽しみながらリラックスする選手の姿はとても微笑ましいものです。
閉会式の最後には、全チームの健闘を称える拍手が会場全体から湧き起こります。勝者だけでなく、走り抜いた全てのランナーとその故郷を讃える温かい拍手は、広島の冬の寒さを忘れさせるほどの熱気を持っています。
大会終了後の楽しみ方と情報収集
現地で観戦した方も、テレビで応援した方も、閉会式が終わった後にもまだ楽しみは残っています。レースを振り返り、来年への期待を膨らませるための、大会終了後の過ごし方をご提案します。
NHKなどでのハイライト放送
大会当日の夜や翌朝のニュース番組では、レースのハイライトや表彰式の様子が報道されます。特に地元・広島の放送局や、優勝チームの地元メディアでは、特集が組まれることが多いので要チェックです。
NHKのスポーツニュース番組「サンデースポーツ」などでも、主要な結果や注目の若手選手が取り上げられます。プロの解説者が勝負の分かれ目を分析してくれるので、レースをより深く理解することができます。
また、新聞の翌朝刊も貴重な情報源です。詳細な区間記録や、テレビでは放送されなかった選手のコメント、記者のコラムなどが掲載されており、記事をスクラップして保存するファンも少なくありません。
アーカイブ動画と記録の確認
大会公式サイトでは、全区間の詳細なリザルト(記録)が公開されます。自分の応援していたチームのラップタイムや、区間ごとの順位変動を細かくチェックするのは、駅伝ファンならではの楽しみ方です。
YouTubeなどの動画プラットフォームには、公式チャンネルや陸上ファンによるレース解説動画がアップされることがあります。もう一度見たいあのシーンや、見逃してしまった中盤の駆け引きなどを、じっくりと見返すことができます。
SNS上では、ハッシュタグ「#全国男子駅伝」「#ひろしま男子駅伝」などで検索すると、現地で撮影された写真や動画、選手の生の感想などが見つかります。ファンの熱量に触れることで、大会の余韻をより長く楽しめます。
次回大会へ向けた展望
閉会式が終わった瞬間から、すでに次の戦いは始まっています。今回活躍した中学生や高校生が、来年はどの区間を走るのか、あるいは強豪校へ進学してどう成長するのかを想像するのはワクワクするものです。
特に中学3年生や高校3年生にとっては、この大会が現在のカテゴリーでの最後のレースになることが多いです。彼らが次のステージでどう活躍するかを追いかけることは、陸上競技を年間通して楽しむための第一歩となります。
また、悔しい結果に終わったチームが、来年どう巻き返してくるかも注目です。雪辱を誓う選手のコメントや、新体制でのスタートに関するニュースには、次回のドラマへの伏線が詰まっています。
まとめ:閉会式までが駅伝のドラマ
全国都道府県対抗男子駅伝の閉会式と表彰について解説してきました。レースの勝敗だけでなく、その後のセレモニーにも多くの見所や感動が詰まっていることがお分かりいただけたでしょうか。
記事の要点まとめ
- 開催時間:レース終了後の15時30分頃から開始予定。
- 会場:JMSアステールプラザや平和公園内の特設ステージ。
- 注目ポイント:高校生制作の「折り鶴トロフィー」は平和の象徴。
- 見所:優勝インタビューや世代を超えた選手の交流シーン。
選手たちが襷に込めた汗と涙は、表彰式での笑顔へと昇華されます。その美しい瞬間を目に焼き付けることで、駅伝というスポーツの奥深さをより一層感じることができるはずです。
もし現地や映像で閉会式を見るチャンスがあれば、ぜひ選手たちに心からの拍手を送ってください。そして、来年の大会で彼らがどう成長して帰ってくるか、今から楽しみに待ちましょう。


