2026年1月、第31回大会も熱狂の中で幕を閉じた「全国都道府県対抗男子駅伝」。激走を見届けた直後から、多くのファンが気にかけているのが「来年の開催地」ではないでしょうか。
世代を超えたタスキリレーが織りなすドラマは、見る者の胸を熱くします。来年もまた、あの感動を現地で、あるいはテレビの前で味わいたいと願うのは当然のことです。結論から言えば、来年の開催地も「広島」で間違いありません。
本記事では、次回の開催地情報に加え、なぜ広島で開催され続けるのかという背景や、コースの魅力、そして日程予測までを詳しく解説します。
- 2027年の開催地と日程予測(広島固定の理由)
- 勝負を分けるコースの特徴と観戦ポイント
- 2026年大会の結果振り返りと次回の展望
全国都道府県対抗男子駅伝の来年の開催地はどこ?2027年大会の全貌
全国の駅伝ファンが注目する「来年の開催地」について、現時点で判明している情報と、過去の傾向に基づいた確実な予測をお伝えします。この大会は、単なるスポーツイベントを超え、地域に根付いた文化として定着しています。
2027年(第32回)も「広島」で開催決定の理由と根拠
結論として、2027年に開催される第32回全国都道府県対抗男子駅伝の開催地は「広島県」です。この大会は通称「ひろしま男子駅伝」として親しまれており、開催地が毎年変わる国民スポーツ大会(旧国体)とは異なり、開催地固定型の大会として運営されています。
1996年の第1回大会から現在に至るまで、一度も開催地が変更されたことはありません。広島県、広島市、広島陸上競技協会などが一体となって作り上げてきた歴史があり、大会規定や公式の名称にも「ひろしま」の名が深く刻まれているため、今後も広島での開催が続くことは確実視されています。
開催日程はいつ?2027年1月の第3日曜(17日)を有力視
例年の開催日程のパターンから分析すると、2027年大会は「1月17日(日)」の開催が最も有力です。この大会は原則として「1月の第3日曜日」に開催されることが慣例となっており、過去の大会もほぼこの法則に従って実施されてきました。
2026年大会は1月18日、2025年大会は1月19日に行われており、カレンダーの並びを考慮すると、2027年の第3日曜日は17日にあたります。公式発表は通常、大会の数ヶ月前に行われますが、旅行の計画や観戦スケジュールを立てる上では、この日程を第一候補として押さえておくのが賢明です。
スタート・ゴール地点は平和の象徴「平和記念公園前」
来年の開催地が広島であるのと同様に、スタートとフィニッシュ地点も「平和記念公園前」で固定されています。原爆ドームを望むこの場所から47都道府県のランナーが一斉にスタートする光景は、この大会の象徴的なシーンとして定着しています。
平和大通りを埋め尽くす観客と、厳かな雰囲気の中で行われる開会式・閉会式は、他の駅伝大会にはない独特の空気感を持っています。選手たちが平和への祈りを込めてタスキをつなぎ、再びこの場所へ帰ってくるというストーリー性こそが、このコースの最大の魅力と言えるでしょう。
なぜ開催地が変わらないのか?「ひろしま男子駅伝」の定着
なぜこれほどまでに「広島開催」にこだわるのか、その理由は大会の設立趣旨と地域ぐるみの支援体制にあります。もともとこの大会は、戦後復興を遂げた広島から平和の尊さを発信するという大きなテーマを掲げて創設されました。
また、運営面においても、警察による交通規制、地元企業によるスポンサード、ボランティアの動員など、30年かけて築き上げられた「広島モデル」とも言えるノウハウがあります。これだけの規模の公道レースを毎年安定して開催できる自治体は限られており、広島以外の開催地への変更は現実的ではないのです。
女子駅伝(京都)との関係性と開催地の違い
よく比較される「全国都道府県対抗女子駅伝」についても触れておきましょう。女子大会は毎年「京都府」で開催されており、男子が広島、女子が京都という役割分担が完全に確立されています。
女子大会は1月の第2日曜日、男子大会は第3日曜日(または第4)と、日程も連続するように調整されています。この「京都の女子、広島の男子」という日本の冬の風物詩的なセット開催は、陸上界における重要な伝統となっており、来年以降もこの体制が維持されることは間違いありません。
なぜ「広島」なのか?定着した歴史的背景と意義
単なるスポーツイベントの枠を超え、広島という土地で駅伝が行われることには深い意味があります。ここでは、その歴史的背景と、コースに込められたメッセージについて掘り下げていきます。
1996年の創設から続く広島と駅伝の深い絆
この大会が産声を上げたのは1996年(平成8年)のことでした。当時、広島放送局の開局記念事業などの意味合いもありましたが、それ以上に「駅伝を通じて世代間の交流を図る」というコンセプトが画期的でした。中学生、高校生、大学生・社会人が一つのチームで走る形式は、地域の絆を深める広島の県民性とも合致しました。
以来、30回以上の歴史を重ねる中で、広島県民にとって「お正月明けの楽しみ」として完全に定着しています。沿道での応援の熱量は年々高まっており、選手たちからも「広島の応援は温かい」「走っていて力が湧く」といった声が多く聞かれるほど、土地と大会の絆は強固なものになっています。
原爆ドームと宮島厳島神社を結ぶ平和へのメッセージ
コース設定そのものが、広島で開催する最大の意義を物語っています。スタート・ゴール地点の「原爆ドーム(平和記念公園)」と、折り返し地点付近にある「宮島(厳島神社)」という、広島が世界に誇る2つの世界遺産を結ぶルートが採用されているのです。
この「世界遺産コース」を走ることは、平和都市・広島からのメッセージを全国に発信することを意味します。タスキをつなぐ行為が、平和を次世代につなぐという象徴的な意味を持ち、選手たちも単なる順位争い以上の重みを感じながら走ることができる。これが広島で開催され続ける本質的な理由です。
地元の熱狂的なサポートと運営体制の完成度
広島開催を支えているのは、間違いなく地元の強力なバックアップ体制です。広島県警による大規模な交通規制は非常にスムーズで、主要幹線道路である国道2号線(宮島街道)を長時間封鎖して行われるレース運営は、全国的にも極めてレベルが高いと評価されています。
また、沿道では地元の中高生によるブラスバンド応援や、各県人会による郷土料理のふるまいなど、地域全体で大会を盛り上げる文化が根付いています。選手がストレスなく走れる環境と、観客が楽しめる環境の両方が高いレベルで整っていることが、開催地固定の大きな要因となっています。
来年も見逃せない!広島コース「7区間48km」の魔物
来年の観戦をより楽しむために、広島のコース特徴を知っておくことは重要です。平坦に見えて実は過酷、そしてドラマが生まれやすいこのコースの「魔物」について解説します。
勝負を分ける「中学生区間」と「高校生区間」の重要性
広島のコースは全長48kmを7区間でつなぎますが、その最大の特徴は「世代別区間」の配置です。特に2区と6区の「中学生区間(3km)」は距離こそ短いものの、ここでの順位変動がレース全体の流れを大きく左右します。将来のオリンピック選手がここで区間賞を取り、一気に注目されることも珍しくありません。
また、1区(7km)、4区(5km)、5区(8.5km)を担う「高校生区間」は、各都道府県のエース級高校生が激突する見応えのある区間です。特に1区の出遅れは致命傷になりかねないため、スタート直後の平和大通りでの位置取り争いは、毎年熾烈を極めます。
アップダウンが激しい?宮島街道の難所を解説
テレビ中継で見ていると平坦なロードレースに見えますが、実際に走る選手にとっては宮島街道特有のアップダウンが体力を奪います。特に3区や7区の長距離区間では、海からの向かい風や、微妙な勾配の変化に対応する技術が求められます。
折り返し地点となる廿日市市エリアに近づくと、コースは細かな起伏を見せ始めます。ここでペースを乱すと、後半のスタミナ切れに直結してしまいます。ベテランのランナーほど、この「見えない坂」と「瀬戸内の風」を警戒し、慎重かつ大胆なレース運びを展開するのです。
最終7区(アンカー)のドラマが生まれる平和大通り
大会のクライマックスは、最長区間である7区(13km)のアンカー対決です。宮島口から広島市内へと戻るこの区間は、各チームのエース(社会人・大学生)が投入されます。過去には、この区間で1分以上の差を大逆転する伝説的なレースも数多く生まれました。
特にラスト数キロ、西広島バイパスを降りてからの平和大通りでのスパート合戦は圧巻です。幅の広い大通りを、大歓声に包まれながらゴールへ向かって疾走する姿は、まさに駅伝の醍醐味。来年の大会でも、最後の最後まで順位が分からない激戦が繰り広げられることでしょう。
2027年大会に向けた観戦・応援ガイド
来年の開催地が広島と分かったところで、実際に現地へ足を運ぶ方、あるいは自宅で観戦する方に向けた、より大会を楽しむためのガイド情報をまとめました。
現地観戦のベストスポット(折り返し地点・フィニッシュ)
現地で観戦する場合、最もおすすめなのはやはり「平和記念公園前」のフィニッシュ地点です。ここでは大型ビジョンでレース展開を確認しながら、全チームのゴールシーンを生で見ることができます。また、全国の特産品が集まる「ふるさと屋台村」も近く、お祭り気分を存分に味わえます。
もう一つの穴場スポットは、第3中継所付近の「宮島口」エリアです。厳島神社へのフェリー乗り場が近く、観光客と応援客で賑わいます。ここでは折り返してくる選手と、これから後半戦に挑む選手の両方を見ることができるため、駅伝ファンにはたまらないポイントとなっています。
広島名物グルメと合わせて楽しむ駅伝旅
広島での駅伝観戦は、グルメ旅とセットで楽しむのが正解です。1月はまさに牡蠣(カキ)のシーズン真っ只中。レース観戦の前後に、市内のオイスターバーや焼き牡蠣のお店で旬の味覚を堪能することをおすすめします。
また、冷えた体を温めるには「広島風お好み焼き」や「汁なし担々麺」も欠かせません。特に平和記念公園周辺や広島駅周辺には名店がひしめき合っています。レース当日は混雑が予想されるため、早めの予約や、時間をずらしての食事がスマートな楽しみ方です。
テレビ・ネット配信での楽しみ方(NHK放送など)
現地に行けない場合でも、NHK総合テレビでの生中継や、NHKプラスなどのネット同時配信で十分に楽しむことができます。テレビ観戦のコツは、お手元にスマートフォンやタブレットを用意し、大会公式サイトの「速報マップ」やSNSのハッシュタグを同時にチェックすることです。
公式のGPSトラッキング機能を使えば、テレビに映っていない推しのチームや、母校の先輩・後輩がどこを走っているかをリアルタイムで把握できます。解説者の専門的な分析を聞きながら、データ放送で区間記録を確認する「デュアルスクリーン観戦」こそ、現代の駅伝の楽しみ方です。
2026年大会の振り返りと2027年の展望
最後に、本日(2026年1月18日)行われた第31回大会の結果を振り返りつつ、来年の第32回大会に向けた展望を予測します。今年の結果は、来年の勢力図を占う上で非常に重要なデータとなります。
宮城初優勝!2026年大会の結果とハイライト
2026年大会は、宮城県チームが悲願の初優勝を果たしました。タイムは2時間16分55秒で、これまでの大会記録に並ぶ好記録でした。1区の高校生ランナーが区間新記録を叩き出し、その勢いのまま最後までタスキをつなぎ切ったレース運びは、まさに圧巻の一言でした。
2位には福島県、3位には兵庫県が入り、実力伯仲の激戦となりました。特に東北勢の躍進が目立った大会であり、これまで「西高東低」と言われることもあった男子駅伝の勢力図に、大きな変化が訪れたことを印象づける大会となりました。
次世代エースの台頭!注目すべき若手選手
今大会で特に輝きを放ったのは、中学生・高校生の若手ランナーたちです。彼らの多くは、来年、再来年の大会では上のカテゴリー(高校生や大学生)の選手として戻ってきます。特に区間賞を獲得した選手たちの名前は、ぜひ覚えておいてください。
駅伝ファンにとっての楽しみは、彼らの成長を追いかけることにあります。「あの中学生区間で快走した子が、今年は箱根駅伝で活躍している」といったストーリーがつながっていくのが、この都道府県対抗駅伝の最大の魅力です。来年も彼らの成長した姿が広島で見られるはずです。
来年の優勝候補は?群雄割拠の戦国駅伝を予想
2027年大会の展望ですが、今回初優勝を果たした宮城、そして常に上位に食い込む長野、兵庫、埼玉といった強豪県を中心とした優勝争いになることが予想されます。しかし、今大会で見られたように、1区の飛び出し次第ではどのチームにもチャンスがあります。
また、大学生や実業団選手の「ふるさと選手制度」の起用方法もカギを握ります。各県がどのアスリートを招聘するかによって戦力は大きく変わるため、秋以降に発表されるエントリー情報からは目が離せません。来年はさらにスピード化が進み、大会記録更新の可能性も十分にあります。
まとめ:来年も広島で会いましょう
全国都道府県対抗男子駅伝の開催地について、2027年も「広島」で開催されることは確実です。日程は1月17日(日)が有力視されており、コースも伝統の平和記念公園発着ルートが継続されるでしょう。
来年の大会を楽しむためのポイント:
- 開催地:広島県(変更なし)
- 予想日程:2027年1月17日(第3日曜日)
- 注目点:宮城の連覇なるか、強豪の巻き返しか
広島の地で繰り広げられるタスキのドラマは、毎年新しい感動を生み出します。今回、宮城の初優勝で幕を閉じた興奮を胸に、来年はぜひ現地・広島で、あるいはテレビの前で、選手たちに熱い声援を送ってください。宿泊予約や交通手段の確保は、早めの行動が吉です。来年もまた、平和大通りでお会いしましょう!


