箱根駅伝の興奮が冷めやらぬ中、学生ランナーたちの次なる戦いである日本学生ハーフマラソンが幕を開けます。「今年のエントリーリストには誰が名を連ねているのか」「箱根を沸かせたあの選手は出場するのか」と、気になっているファンも多いのではないでしょうか。
本大会は、世界を目指す学生たちにとって重要な選考会でもあり、各大学のエース級から次世代を担う新人までが顔を揃えます。特に今回は、高速コースとして知られる丸亀での開催となり、記録への期待も高まっています。
この記事では、大会のエントリー情報と注目選手を独自の視点で深掘りします。
- 有力選手の最新エントリー状況
- 直前で判明した欠場者リスト
- 高速コース・丸亀でのレース展望
日本学生ハーフマラソンエントリーリストと注目選手
第29回日本学生ハーフマラソン選手権大会のエントリーリストが発表され、箱根駅伝で活躍した実力者たちが多数名を連ねています。ここでは、上位入賞が期待される注目選手や、各大学の戦略的なメンバー配置について詳しく解説します。
箱根駅伝のスター選手たち
今回のアントリーリストで最も注目を集めているのは、先日の箱根駅伝で区間賞争いを演じた各校のエースたちです。國學院大学や立教大学など、シード権を獲得した強豪校からは、主力メンバーが順当にエントリーしています。彼らにとってこのハーフマラソンは、春のトラックシーズンに向けた現状確認であると同時に、学生No.1の称号をかけた真剣勝負の場となります。特にロードに強い選手たちが、丸亀のフラットなコースでどのようなタイムを叩き出すのかに注目が集まります。
ルーキーたちの挑戦
1年生ながら箱根路を駆け抜けた「スーパールーキー」たちの走りも見逃せません。長い距離への適性をすでに証明している彼らが、上級生相手にどこまで食らいつけるかが今大会の大きな見どころです。大学入学後、約1年間のトレーニングを経てスタミナとスピードがどの程度強化されたのか、その成長度合いを測る絶好の機会と言えるでしょう。ここで好走すれば、来季のチーム内序列を一気に覆す可能性も秘めています。
直前で判明した欠場情報
エントリーリスト発表後、コンディション不良や怪我による有力選手の欠場(スクラッチ)情報も一部入ってきています。順天堂大学や駒澤大学の一部有力選手が出場を見送る判断を下しており、優勝争いの構図に少なからず影響を与えそうです。ファンとしては残念なニュースですが、これは逆に言えば、新たなヒーローが誕生するチャンスが増えたとも捉えられます。当日のスタートラインに立つ選手たちの奮起に期待しましょう。
各大学の戦略と狙い
大学によって今大会への位置付けは大きく異なります。主力を全員送り込み、チーム内競争を煽る大学もあれば、トラック練習への移行期間として主力の一部を温存する大学もあります。エントリーリスト全体を俯瞰すると、選手層の厚い大学ほど、下級生にチャンスを与えている傾向が見て取れます。箱根駅伝に出場できなかった選手たちが、レギュラー奪取に向けて必死の形相で走る姿は、見る者の胸を熱くさせるはずです。
一般参加選手との競り合い
本大会は「香川丸亀国際ハーフマラソン」と併催される形式をとっており、実業団のトップランナーや海外の招待選手と同じコースを走ります。学生選手にとって、格上の実業団選手と直接競り合える環境は貴重な経験値となります。集団のペースが速くなれば、学生記録の更新や自己ベストの大幅更新も十分に狙えるでしょう。学生順位だけでなく、総合順位でどこまで上位に食い込めるかも重要な評価ポイントです。
開催日程とコースの特徴

2026年の日本学生ハーフマラソンは、例年多くの好記録が誕生する「香川丸亀国際ハーフマラソン」のコースを使用します。ここでは、開催日程の詳細と、ランナーたちを待ち受けるコースの特性について解説します。
2月開催の重要性
本大会は2026年2月1日に開催されます。例年3月に開催される立川での大会とは異なり、2月上旬という時期は箱根駅伝からの疲労回復と、春のトラックシーズンへの移行期にあたります。この時期にハーフマラソンを走ることは、冬場の走り込みの成果を確認する上で非常に重要な意味を持ちます。また、気象条件的にも2月の丸亀は気温が低く安定しており、長距離走には適したコンディションとなることが多いのが特徴です。
高速コース「丸亀」の恩恵
舞台となる香川県立丸亀競技場発着のコースは、高低差が少なく非常にフラットなことで知られています。日本国内屈指の「高速コース」として名高く、過去にはハーフマラソンの日本記録が樹立されたこともあります。学生ランナーたちにとっても、自己ベスト更新を狙うには絶好の舞台です。前半からハイペースで突っ込んでも、後半の失速を最小限に抑えられるコースレイアウトが、アグレッシブなレース展開を誘発します。
風との戦い
フラットで走りやすい反面、丸亀のコースは「風」が記録を左右する大きな要因となります。田園地帯や海沿いを通る区間では、遮るものが少なく、強い季節風が吹くことがあります。向かい風の区間でいかに体力を温存し、追い風の区間でペースを上げられるかが、タイム短縮の鍵を握ります。集団走を巧みに利用し、風よけを使って体力を温存するクレバーな走りが求められるでしょう。
大会の権威と選考基準
日本学生ハーフマラソンは単なる1つのレースではなく、世界大会への切符をかけた重要な選考会としての側面を持っています。ここでは、この大会が持つ意味と、選手たちが目指す次のステージについて解説します。
ワールドユニバーシティゲームズ選考
本大会は、「学生のオリンピック」とも称されるFISUワールドユニバーシティゲームズの日本代表選考競技会を兼ねています。優勝者や上位入賞者には、日本代表として世界と戦う権利が与えられる可能性があります。日の丸を背負って走ることは学生ランナーにとって最大の名誉の一つであり、その切符を掴み取るために、各選手はこの一戦にピーキングを合わせてきています。
標準記録の突破を目指して
順位争いと同時に重要になるのが、各種大会の参加標準記録の突破です。実業団入りを目指す上級生や、関東学生連合への選出を狙う選手にとって、公認コースでの好タイムは強力なアピール材料となります。特に1時間2分台、1分台というタイムは、学生トップクラスの証明書のようなものです。順位に関わらず、1秒でも速くゴールすることに執念を燃やす選手たちの姿にも注目してください。
3月の立川大会との違い
学生ハーフといえば、3月に立川で開催される「立川シティハーフマラソン」も有名ですが、2026年の「選手権」タイトルは丸亀にかかっています。立川は予選会常連校がこぞって参加し、箱根駅伝予選会に近い雰囲気がある一方、丸亀は選抜されたエリートランナー同士の戦いという色彩が濃くなります。もちろん、丸亀に出場しなかった選手が3月の立川で記録を狙うケースも多く、学生長距離界は2月から3月にかけてハイレベルなレースが続きます。
観戦ガイドと楽しみ方

現地で声援を送るファンや、テレビの前で応援する視聴者に向けて、日本学生ハーフマラソンをより楽しむためのポイントを紹介します。トップ選手のスピード感を体感し、レースの行方を追うための情報をまとめました。
テレビ放送と配信情報
大会の模様は、BS放送や地元テレビ局での生中継が予定されています。スタートからフィニッシュまで、先頭集団の駆け引きをリアルタイムで観戦できるのが魅力です。また、近年ではインターネットでの速報配信や、大学陸上部によるSNSでの発信も活発に行われています。テレビ画面でレース全体の流れを追いながら、手元のスマートフォンで特定大学の通過順位やラップタイムをチェックする「ダブルスクリーン」での観戦がおすすめです。
現地観戦のポイント
丸亀競技場のスタンドや沿道からは、選手たちの息遣いが聞こえるほどの距離でレースを見守ることができます。特に折り返し地点やすれ違い区間は、選手の表情や集団内での位置取りを確認できる絶好のスポットです。箱根駅伝とは異なり、周回や折り返しを利用して選手を複数回見られるポイントもあるため、事前にコースマップを確認して観戦計画を立てると良いでしょう。
ユニフォームとシューズに注目
各大学のユニフォーム(襷ではなくゼッケン姿)を見られるのもハーフマラソンの特徴ですが、近年は選手の足元にも注目が集まります。各メーカーが投入する最新の厚底シューズや、未発表のプロトタイプを着用している選手がいるかもしれません。トップランナーたちがどのモデルを選んでいるのかを観察することは、市民ランナーにとってもギア選びの参考になるはずです。
2026年シーズンの展望

この日本学生ハーフマラソンの結果は、来るべき2026年度の大学駅伝シーズンを占う重要な指標となります。最後に、今大会の結果が今後どのように影響していくのか、未来の展望について考察します。
新エースの台頭
4年生が卒業し、新チーム体制となって初めての大きな対外試合となる本大会。ここで上位に入った下級生は、間違いなく次期エース候補として名前が挙がります。特に、これまで三大駅伝の出走経験がなかった選手が突如として好走する「ブレイクスルー」が起きやすいのもこの大会の特徴です。無名の選手が全国区のスターへと駆け上がる瞬間を目撃できるかもしれません。
トラックシーズンへの弾み
ハーフマラソンで培ったスタミナとスピード持久力は、4月から始まるトラックシーズン(5000m、10000m)の基盤となります。ここで良い感覚を掴んだ選手は、春の記録会や関東インカレでも好成績を残す傾向にあります。逆にここで課題が見つかれば、夏合宿までの修正ポイントが明確になります。長いシーズンのスタートダッシュとして、この一戦は極めて大きな意味を持っています。
箱根駅伝予選会への布石
シード権を持たない大学にとっては、この時期のハーフマラソンの平均タイムが、秋の箱根駅伝予選会の通過可能性を測るバロメーターになります。チーム内上位10名の合計タイムなどを計算し、ライバル校との戦力差を分析するデータとして活用されます。個人の戦いであると同時に、チーム全体の底力が試される場でもあり、指導者たちはシビアな目でタイムを分析することになります。
まとめ
2026年の日本学生ハーフマラソンは、丸亀の高速コースを舞台に、学生長距離界のトップランナーたちが火花を散らす注目の大会です。
箱根駅伝のスター選手や期待のルーキーたちが、それぞれの目標を胸にどのような走りを見せるのか。当日のコンディションやレース展開次第では、学生記録の更新も十分にあり得ます。
エントリーリストや欠場情報をチェックしつつ、未来のオリンピック選手が生まれる瞬間を見届けましょう。レース終了後は、公式サイトで公開される正式なリザルトを確認し、推しの選手のタイムや順位を振り返ってみてください。


