2026年の年明け、箱根駅伝での激走が記憶に新しい駒澤大学主将・山川拓馬選手。多くのファンが、彼の学生ラストランとなるかもしれない「日本学生ハーフマラソン」への出場を心待ちにしています。
しかし、箱根駅伝直前のトラブルや現在のコンディションを考慮すると、その動向は決して楽観視できるものではありません。果たして彼は、香川・丸亀の地でその勇姿を見せてくれるのでしょうか。
この記事では、山川選手の最新状況と大会への展望について以下のポイントを解説します。
- 最新のエントリー情報と出場の可能性
- 箱根駅伝で判明した怪我の状態とその後の経過
- 過去のハーフマラソン実績と驚異的な記録
- 卒業後の進路と今後の活躍の舞台
日本学生ハーフマラソン2026と山川拓馬の最新動向
多くの陸上ファンが注目する「日本学生ハーフマラソン 2026」において、山川 拓馬選手の出場可否は最大の関心事の一つです。ここでは、現在判明しているエントリー情報や日程的な背景から、彼が出場する可能性について深く掘り下げていきます。
結論から申し上げますと、現状では山川選手の出場は「極めて慎重な判断が必要」あるいは「回避の可能性が高い」状況にあると推測されます。その理由を、具体的なデータとファクトに基づいて分析していきましょう。
1月発表のエントリーリストと山川選手の名前
2026年1月中旬に発表された第78回香川丸亀国際ハーフマラソン(第29回日本学生ハーフマラソン選手権大会併催)のエントリーリストには、各大学のエース級の名前が並びました。しかし、そこに山川拓馬選手の名前が掲載されているかどうかが、ファンの間で大きな話題となっています。
通常、箱根駅伝を走った主力選手、特に4年生は、卒業や実業団入りを控えてこの時期のレースを回避するケースが少なくありません。公式発表された招待選手や一般エントリーの上位リストを確認する限り、山川選手の出場を確約する情報は限定的であり、チーム戦略としても無理をさせない方針である可能性が読み取れます。
特に今回は、箱根駅伝でのアクシデントがあったため、エントリー自体を見送っている公算が大きいと言わざるを得ません。ファンとしては寂しい限りですが、彼の将来を考えれば賢明な判断とも言えるでしょう。
箱根駅伝から1ヶ月という過密スケジュールの影響
箱根駅伝の復路(1月3日)から日本学生ハーフマラソン(2月1日)までの期間は、わずか1ヶ月弱しかありません。この短期間で、20km超の距離を全力で走るための再調整を行うことは、身体的に極めて大きな負担となります。
通常、箱根駅伝で全力を出し切った選手は、1月を完全休養や疲労抜きの期間に充てることが一般的です。そこから再びハーフマラソンで記録を狙える状態まで仕上げるには、時間が圧倒的に足りないのが現実です。
山川選手のようなトップレベルの選手であればあるほど、中途半端な状態でのレースは避ける傾向にあります。万全の準備ができない中での出走は、怪我の再発リスクを高めるだけであり、メリットが少ないと判断されるのが自然です。
2月1日丸亀開催という高速レースへの適性判断
今年の日本学生ハーフマラソンは、高速コースとして知られる香川・丸亀で開催されます。記録が出やすいコースである反面、周りのペースが非常に速くなるため、選手には強度の高い走りが求められます。
もし山川選手が万全であれば、自身の持つ1時間1分台の記録をさらに更新するチャンスでもありました。彼のダイナミックな走法とスピード持久力は、丸亀のフラットなコースと非常に相性が良いと考えられます。
しかし、高速レースだからこそ、少しのコンディション不良が命取りになります。スピードに対応するためのキレやバネが戻っていない状態では、レース後半に失速するリスクが高く、彼本来のパフォーマンスを発揮することは難しいでしょう。
チームメイト佐藤圭汰ら主力選手の動向との関連
駒澤大学の「黄金世代」と称される同期たち、特に佐藤圭汰選手らの動向も、山川選手の判断に影響を与えている可能性があります。彼らは常に切磋琢磨し、チーム全体でスケジュールを管理してきました。
佐藤選手も怪我に苦しんだシーズンでしたが、主力選手たちが足並みを揃えて次のステージ(実業団)へ向けた準備に入っているとすれば、山川選手だけが単独で学生ハーフにピークを合わせることは考えにくいです。
チームとしての活動は箱根駅伝で一区切りついており、現在は個々の進路に合わせた調整期間に入っています。この時期に無理をして大会に出るよりも、卒業までの時間を後輩への引継ぎや自身の身体のケアに充てている可能性が高いです。
欠場が濃厚とされる決定的理由とファンの心理
山川選手の出場が難しいとされる最大の理由は、やはり後述する箱根駅伝前のアクシデントによる影響です。無理を押して箱根を走った代償は小さくなく、今は回復を最優先すべきフェーズにあります。
ファン心理としては「学生ユニフォーム姿の最後を見たい」という願いが強くあります。しかし、同時に「将来ある選手を壊してほしくない」という親心にも似た感情を持つファンが大半です。
公式な欠場発表等がない場合でも、当日のスタートラインに彼がいない可能性を覚悟しておく必要があります。それでも、彼がこの4年間で見せてくれた走りの数々は、色褪せることなくファンの心に残っています。
箱根駅伝での「ぎっくり腰」と現在のコンディション

山川選手の日本学生ハーフ出場を阻む最大の要因となっているのが、箱根駅伝直前に彼を襲った「ぎっくり腰」のアクシデントです。ここでは、その経緯と現在の回復状況について詳しく解説します。
トップアスリートにとって腰のトラブルは致命的になりかねない問題ですが、彼は主将としての責任感で箱根路を駆け抜けました。その代償と現状を正しく理解することが重要です。
12月上旬の合宿中に発症したアクシデント
報道やレース後のインタビューで明らかになった通り、山川選手は箱根駅伝に向けた12月上旬の合宿中にぎっくり腰を発症しました。最も追い込みをかけなければならない重要な時期に、走ることすらままならない状態に陥ったのです。
本来であれば、エース区間である2区や、得意とする山登りの5区を希望していました。しかし、この怪我により十分な練習が積めず、区間配置の変更を余儀なくされました。
走れない期間があったことで、心肺機能や筋力の維持に大きな狂いが生じました。それでも彼は諦めることなく、治療とリハビリを並行しながら、本番に間に合わせるためのギリギリの調整を続けていたのです。
主将の意地を見せた8区区間4位の激走
万全ではない状態で迎えた箱根駅伝、山川選手は復路の8区を任されました。遊行寺の坂など難所があるこの区間で、彼は区間4位(1時間04分34秒)という堂々たる結果を残しました。
傍目には快走に見えましたが、本人のコメントからは「準備不足」や「もっとやれた」という悔しさが滲み出ていました。腰の不安を抱えながらこれだけのタイムで走破した事実は、彼の基礎能力の高さと精神力の強さを証明しています。
しかし、無理を押して20km以上を走ったことで、患部への負担は確実に蓄積しました。レース中のアドレナリンが切れた後、痛みや疲労がどっと押し寄せていることは想像に難くありません。
レース後のコメントから読み解く回復状況
箱根駅伝終了後、山川選手はメディアに対して「チームに迷惑をかけた」「不甲斐ない」といった責任を感じる言葉を口にしています。また、自身の体調管理についても反省の弁を述べており、コンディションが完全とは程遠かったことを認めています。
これらの発言からは、現在は「次のレースに向けて意気込む」というよりも、「まずは身体を正常な状態に戻す」ことに主眼を置いている様子が伺えます。無理を重ねる時期ではないという自覚があるのでしょう。
1月下旬の時点で、本格的なポイント練習を再開できているかどうかも不透明です。腰の状態が完治し、高強度のトレーニングに耐えられるようになるまでは、レース復帰は時期尚早であると考えられます。
圧巻の自己ベスト!山川拓馬のハーフマラソン実績
日本学生ハーフマラソンへの出場が危ぶまれる中、改めて山川拓馬というランナーがハーフマラソンでどれほどの実力者であるかを振り返ります。彼の記録は、学生長距離界においてもトップクラスのものです。
ロードへの適性の高さ、そしてアップダウンを苦にしない強靭な足腰。これまでの実績を知ることで、彼がなぜこれほどまでに注目され、期待されているのかがより鮮明になります。
函館マラソンで記録した1時間01分25秒
山川選手のハーフマラソンにおけるベストパフォーマンスとして挙げられるのが、2025年の函館マラソンでの走りです。ここで彼は、1時間01分25秒という素晴らしい自己ベストを叩き出しました。
このタイムは、実業団選手や外国人選手がひしめくレースの中で記録されたものであり、日本人学生としては突出した成績でした。単に速いだけでなく、勝負強さも兼ね備えていることを証明したレースです。
1時間1分台という記録は、日本の学生歴代ランキングでも上位に位置するタイムです。この実績があるからこそ、「万全の状態なら学生記録更新も夢ではない」と多くのファンが期待を寄せていたのです。
※2025年の函館マラソンは2025年6月29日開催。検索結果3.1より。
ロードレースへの適性と圧倒的な推進力
山川選手の走りの特徴は、トラックのみならずロードレースで真価を発揮する点にあります。ストライドが大きく、ダイナミックなフォームは、長い距離を一定のハイペースで押し切るにふさわしいものです。
特に、単独走になってもペースが落ちない精神的なタフさと、後半の苦しい場面でも崩れない体幹の強さが魅力です。これは、ハーフマラソンという競技において極めて重要な資質です。
起伏のあるコースでも平地と同じような出力で走ることができるため、タフなコース設定であればあるほど、彼の強さが際立ちます。丸亀のような平坦コースでも、その推進力は大きな武器となります。
過去の学生ハーフや主要大会での戦績
彼は下級生の頃から、学生ハーフマラソンや関東インカレのハーフ部などで着実に結果を残してきました。学年が上がるごとに距離への対応力が増し、安定感も向上しています。
特に上級生になってからは、チームの主力として主要区間を任されることが増え、プレッシャーのかかる場面でのレース経験を豊富に積んできました。これらの経験が、ハーフマラソン1時間1分台という記録の土台となっています。
これまでの戦績を振り返ると、彼が「長い距離」に対して絶対的な自信と適性を持っていることは明らかです。学生最後のハーフが見られない可能性があるのは残念ですが、その実力は既に歴史に刻まれています。
駒澤大学主将として駆け抜けた4年間と進路

山川選手を語る上で欠かせないのが、名門・駒澤大学での4年間と、主将としてチームを率いた経験です。そして、多くのファンが気にかけている卒業後の進路についても触れていきます。
「常勝軍団」のプレッシャーの中で彼が得たもの、そしてこれから彼が目指す場所。学生陸上の枠を超え、日本のトップランナーへと羽ばたく未来が待っています。
佐藤圭汰ら「黄金世代」と共に歩んだ軌跡
山川選手の世代は、入学時から「黄金世代」として大きな注目を集めてきました。特に佐藤圭汰選手という稀代のランナーと共に、切磋琢磨しながら成長してきた日々は、彼にとってかけがえのない財産です。
同期に強力なライバルがいる環境は、時に苦しいものですが、山川選手はその中で自分の役割を見つけ、主力としての地位を確立しました。互いに刺激し合い、高め合える関係性が、駒澤大学の強さを支えていました。
彼らが築き上げた時代は、大学駅伝史に残る輝かしいものでした。その中心にいた山川選手の功績は、記録以上に記憶に残るものです。
主将として背負った重圧とチームへの貢献
最終学年では主将を務め、言葉だけでなく背中でチームを引っ張る姿勢を貫きました。故障者が相次ぐ苦しいチーム状況の中で、常に前を向き、仲間を鼓舞し続けたリーダーシップは称賛に値します。
箱根駅伝での「8区出走」も、自分の希望よりもチームの最善を優先した結果でした。自分のエゴを捨ててチームのために走れる、真のキャプテンシーを持った選手でした。
彼の姿勢は後輩たちにも大きな影響を与えており、新チームの土台にも山川イズムは継承されていくことでしょう。主将としての1年間は、彼を人間としても大きく成長させました。
実業団への進路とニューイヤー駅伝への期待
卒業後も陸上競技を継続することは確実視されています。具体的な企業名については公式の発表を待つ必要がありますが、これだけの実績を持つ彼には、日本のトップ実業団チームからのオファーが殺到しているはずです。
実業団に進めば、今度は「ニューイヤー駅伝」が主戦場となります。大学駅伝よりもさらにレベルの高い戦いになりますが、彼のポテンシャルなら即戦力としての活躍が期待できます。
ハーフマラソンやマラソンへの本格挑戦も視野に入ってくるでしょう。学生時代に培ったロード力を武器に、将来的には日の丸を背負うランナーへと成長していくことが期待されています。
第29回日本学生ハーフマラソンの注目選手と見どころ
もし山川選手が欠場となった場合でも、第29回日本学生ハーフマラソン選手権大会(香川丸亀国際ハーフマラソン併催)は見どころ満載のレースとなります。ここでは、山川選手以外に注目すべき選手や、大会のポイントを紹介します。
次世代のスター候補たちが集結するこの大会は、来シーズンの学生長距離界を占う重要な一戦です。新たなヒーローの誕生を目撃しましょう。
他大学の有力エントリー選手たち
今回のエントリーリストには、立教大学の馬場賢人選手や國學院大學の野中恒亨選手など、箱根駅伝を沸かせた実力者たちが名を連ねています。彼らは各校のエース格であり、優勝候補の一角です。
特に國學院大學の選手層の厚さは健在で、ハーフマラソンでも上位を独占する可能性があります。また、中央学院大学やその他の強豪校からも、ロードに強い選手たちが多数エントリーしています。
彼らがどのようなタイムで走るかによって、現在の学生ハーフのレベルが測れます。山川選手の記録にどこまで迫れるか、あるいは上回る選手が現れるかに注目です。
高速コース「丸亀」での記録更新への期待
開催地である丸亀のコースは、高低差が少なく記録が出やすいことで世界的にも有名です。日本記録や学生記録が更新される可能性を常に秘めています。
気象条件さえ整えば、1時間0分台や1時間1分前半の好タイムが続出する高速レース展開になるでしょう。学生ランナーたちが自己ベストを更新し、自信をつける絶好の機会です。
視聴者としては、単なる順位争いだけでなく、時計との戦いにも注目して観戦することをお勧めします。1kmごとのラップタイムから目が離せません。
次期エース候補たちの台頭を見逃すな
4年生が抜けるこの時期の大会は、新3年生・新4年生にとって「自分が次のエースだ」と名乗りを上げるチャンスです。これまでは駅伝メンバーに入れなかった選手が、ハーフマラソンでブレイクすることも珍しくありません。
特に1、2年生の下級生の中に、驚くような走りを見せる「隠し玉」がいるかもしれません。青学や駒澤、國學院といった強豪校の新戦力チェックも、この大会の楽しみ方の一つです。
山川選手が出場しないとしても、彼が守り抜いてきた学生長距離界の熱気は、後輩たちによって確実に受け継がれています。
まとめ
日本学生ハーフマラソン2026における山川拓馬選手の動向について、現状の情報と背景を整理しました。箱根駅伝での怪我やその後の調整期間を考慮すると、残念ながら今回の出場は回避する可能性が高いと言わざるを得ません。
しかし、それは彼が次のステージで輝くための準備期間でもあります。学生としてのレースが見られない寂しさはありますが、彼の陸上人生はこれからも続きます。実業団という新たなフィールドで、万全の状態に戻った山川選手が再び快走を見せてくれる日を待ちましょう。
私たちは、彼のこれまでの功績に敬意を表すると同時に、これからの活躍を全力で応援していくべきです。そして、2月1日の日本学生ハーフマラソンでは、彼の意志を継ぐ次世代のランナーたちの走りにもぜひ注目してください。


