2026年箱根駅伝コース交通規制ガイド|応援場所と迂回ルートを完全攻略!

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「2026年の箱根駅伝、久しぶりに現地で応援したいけれど、どの場所なら確実に見られるだろうか?」「当日の交通規制で車が動けなくなるのが怖い」そんな不安を抱えていませんか。

第102回を迎える今回は、各大学のエントリーも発表され、すでに戦いの火蓋は切られています。しかし、熱狂の裏で毎年発生するのが、大規模な交通規制による渋滞トラブルです。正確な情報を知らずに向かうと、目当ての選手を見るどころか、移動だけで終わってしまう可能性すらあります。

この記事では、2026年大会の最新コース詳細と、往路・復路ごとの交通規制情報をエリア別に完全網羅しました。この記事を読めば、渋滞をスマートに回避し、選手たちの息遣いが聞こえる最高のポジションで声援を送れるようになります。

項目 詳細情報
大会名 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走
開催日程 2026年1月2日(金・往路)/1月3日(土・復路)
コース区間 東京・大手町 〜 神奈川・箱根芦ノ湖(往復10区間)
交通規制 国道1号・15号を中心に最長で数時間の通行止め

第102回箱根駅伝のコース全貌と変更点の確認

2026年1月2日・3日に行われる第102回大会は、前回大会からの大きなコース変更はなく、伝統の全10区間・217.1kmで争われる予定です。しかし、近年の道路事情や予選会の変更点などを踏まえ、微妙なレース展開の変化が予想されます。

ここでは、往路・復路それぞれの特徴と、勝負を分ける重要ポイントについて詳しく解説します。事前にコースの「地形」と「距離」を頭に入れておくことで、選手が通過するタイミングをより正確に予測できるようになります。

往路(1区〜5区):都心から箱根の山頂へ

往路はスピードランナーが集う平地と、過酷な山登りが組み合わさったスペクタクルな展開が魅力です。大手町をスタートし、鶴見、戸塚、平塚、小田原を経て、標高800mを超える芦ノ湖を目指します。

特に注目すべきは「花の2区」と「山の5区」です。2区(鶴見〜戸塚)は各校のエースが投入され、権太坂などの難所を駆け抜けます。5区(小田原〜芦ノ湖)は、気温低下と急勾配が選手を苦しめる最大の見せ場であり、ここでの順位変動が総合優勝を左右します。

復路(6区〜10区):山下りから歓喜のゴールへ

復路は、朝8時に芦ノ湖を一斉(または時差)スタートし、都心へと戻るルートです。6区の山下りは、早朝の凍結した路面を猛スピードで駆け下りるため、高度な技術と度胸が試されます。

その後、7区から9区にかけては気温が上昇しやすく、脱水症状やスタミナ切れのリスクが高まります。最終10区(鶴見〜大手町)は、シード権争いや繰り上げスタートなど、数々のドラマが生まれる場所であり、多くの観客がゴール地点の大手町に詰めかけます。

第102回大会特有の注目ポイント

第102回大会では、予選会のスタート時間が早まるなどの変更がありましたが、本戦コース自体の変更アナウンスは現状ありません。しかし、各大学の戦略は年々進化しており、特に「1区の高速化」が顕著です。

かつてはスローペースの駆け引きが主流でしたが、近年はスタート直後からハイペースになる傾向があります。そのため、1区の観戦を予定している方は、スタート時間の7:00よりもかなり早めに現地入りしないと、一瞬で選手が通り過ぎてしまう可能性があります。

シード権争いと繰り上げスタートの場所

箱根駅伝のもう一つの見どころが、翌年の出場権をかけた「シード権争い(10位以内)」です。復路の鶴見中継所(9区→10区)では、先頭通過から20分経過すると無念の繰り上げスタートとなります。

この鶴見中継所付近は、タスキが繋がるかどうかの瀬戸際を目撃しようと、例年多くのファンが集まります。涙の繰り上げスタートは駅伝の残酷さを象徴するシーンですが、その瞬間に立ち会うことも、現地観戦ならではの体験と言えるでしょう。

コース沿いのトイレ・コンビニ事情

長時間の観戦で死活問題となるのがトイレです。コース沿いにはコンビニが多数点在していますが、レース通過直前は店内が非常に混雑し、トイレ待ちの列が店外まで伸びることも珍しくありません。

特に山間部の5区・6区や、観客が密集する中継所付近では、トイレを見つけるのが困難です。事前に公衆トイレの場所を地図アプリで確認しておくか、駅周辺の施設を利用してから沿道に向かうことを強くおすすめします。

往路(1月2日)の交通規制と通過予想時刻

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往路の交通規制は、選手が通過する「前」から「後」にかけて、段階的に行われます。警視庁および神奈川県警の情報を基にすると、基本的には「選手の通過予想時刻の約1時間前から規制開始」と考えておくのが安全です。

ここではエリアごとの規制時間と、通過予想時刻を整理します。特に車で移動予定の方は、この時間帯に国道1号や15号に近づかないことが、渋滞回避の鉄則です。

東京都内(大手町〜六郷橋)の規制

スタート地点の大手町周辺(読売新聞社前)は、早朝6:00頃から大規模な規制が入ります。日比谷通りや国道15号(第一京浜)は、選手が通過する7:00〜8:00の間、完全に車両通行止めとなります。

  • 規制エリア: 大手町、日比谷、田町、品川、六郷橋周辺
  • 規制時間(目安): 6:50頃 〜 8:10頃
  • 注意点: 環状線などの主要道路との交差点も長時間封鎖されるため、都心環状線の利用にも影響が出ます。

神奈川県内(鶴見〜平塚)の規制

選手が神奈川県に入ると、規制の網は国道15号から国道1号へと移ります。鶴見中継所や戸塚中継所の周辺は、選手の入れ替わりがあるため規制時間が長引く傾向にあります。

  • 鶴見中継所周辺: 8:00頃 〜 9:10頃
  • 戸塚中継所周辺: 9:00頃 〜 10:20頃
  • 平塚中継所周辺: 10:00頃 〜 11:30頃

特に「戸塚駅」周辺の踏切やアンダーパス付近は、人と車が入り乱れて大混雑します。警察官の指示に従い、指定された歩道エリアから出ないようにしましょう。

箱根エリア(小田原〜芦ノ湖)の規制

往路のクライマックスである箱根エリアは、道幅が狭く、逃げ道がほとんどありません。小田原中継所から箱根湯本駅前、そして宮ノ下、芦ノ湖へと続く一本道は、長時間にわたり規制されます。

  • 小田原中継所周辺: 11:00頃 〜 12:40頃
  • 箱根湯本駅周辺: 11:25頃 〜 13:00頃
  • 芦ノ湖ゴール地点: 10:45頃 〜 14:00頃

箱根登山バスなどの公共交通機関も、この時間帯は運休や大幅な遅延が発生します。箱根への宿泊や観光を予定している方は、15時以降の到着を目指すか、登山電車を利用するのが賢明です。

復路(1月3日)の交通規制と通過予想時刻

復路は往路の逆ルートを辿りますが、交通規制の時間帯が「午前中から昼過ぎ」に集中するため、初詣やUターンラッシュと重なりやすくなります。往路以上に周辺道路の渋滞が激しくなる傾向があるため注意が必要です。

ここでは、復路特有の規制パターンと、都心へ戻る際の注意点を解説します。

箱根・小田原エリアの規制(山下り)

復路のスタートは朝8:00です。芦ノ湖周辺は7:30頃から規制が始まり、選手が山を下りきるまで国道1号線は事実上の封鎖状態となります。

  • 芦ノ湖スタート地点: 7:30頃 〜 8:30頃
  • 宮ノ下交差点周辺: 8:00頃 〜 9:20頃
  • 小田原中継所周辺: 8:30頃 〜 9:50頃

箱根からの帰宅車と規制が重なるため、1月3日の午前中に車で箱根から出るのは避けるべきです。どうしても移動が必要な場合は、箱根新道やターンパイクなどの有料道路の状況をリアルタイムで確認してください。

湘南・横浜エリアの規制

選手たちが湘南海岸沿いの国道134号から国道1号へ戻ってくる区間です。このエリアは道が平坦でスピードが出やすく、規制解除のタイミングも早まることがありますが、沿道の観客数は最大規模になります。

  • 平塚中継所周辺: 9:30頃 〜 11:10頃
  • 戸塚中継所周辺: 10:30頃 〜 12:20頃
  • 権太坂周辺: 10:50頃 〜 12:30頃

特に遊行寺坂などの名所では、歩道が観客で溢れかえります。反対車線も「見物渋滞」で動かなくなることが多いため、車での並走は絶対にやめましょう。

都心・大手町ゴールの規制

感動のゴール地点、大手町には昼過ぎに選手たちが戻ってきます。12:00を過ぎると、日本橋や銀座周辺を含めた広範囲で交通規制が敷かれます。

  • 田町駅・品川駅周辺: 12:30頃 〜 13:50頃
  • 日比谷通り・大手町: 12:00頃 〜 14:30頃

ゴール直後の大手町周辺は、各大学の応援団や関係者、メディアでごった返します。地下鉄の出入り口も規制される場合があるため、大手町駅ではなく、少し離れた東京駅や二重橋前駅を利用するとスムーズに移動できます。

渋滞回避のための迂回ルートとアクセス術

箱根駅伝の期間中、コースとなる国道1号や15号を利用するのは得策ではありません。「急がば回れ」の精神で、適切な迂回ルートを選択することが、ストレスのない移動の鍵となります。

ここでは、地元ドライバーも実践している迂回テクニックと、公共交通機関の活用法をご紹介します。

車での移動:広域迂回が基本

カーナビが国道1号を案内しても、絶対に信用してはいけません。規制中はナビの到着予想時間が全く当てにならなくなります。基本的には、以下の有料道路を使ってコースを大きく避けるルートを選びましょう。

  1. 東名高速道路: 国道1号と並行していますが、コースからは離れているため直接的な規制の影響は受けにくいです。ただし、海老名JCT付近の自然渋滞には注意が必要です。
  2. 小田原厚木道路: 箱根方面へのアクセスに使えますが、小田原西IC付近は選手通過時に混雑します。早朝か夕方の利用を推奨します。
  3. 第三京浜・横浜新道: 国道1号のバイパスとして機能します。ただし、戸塚付近で合流するため、出口付近の渋滞には警戒が必要です。

電車での移動:最強の移動手段

箱根駅伝の観戦において、最も確実で速い移動手段は間違いなく「電車」です。コースの大部分(特に1区〜4区、9区〜10区)は、JR東海道線や京急線、地下鉄と並行しています。

  • 追っかけ観戦: 電車を使えば、先回りして複数の地点で応援する「追っかけ」も可能です。例えば、大手町でスタートを見てから電車で横浜へ移動すれば、もう一度選手を見ることができます。
  • 駅からのアクセス: 多くの観戦ポイントは駅から徒歩圏内です。ただし、駅構内も混雑するため、ICカードのチャージは事前に済ませておきましょう。

リアルタイム交通情報の活用

出発前や移動中には、必ず最新の交通情報をチェックしてください。X(旧Twitter)などのSNS検索も有効ですが、公式情報の信頼性には及びません。

  • 日本道路交通情報センター (JARTIC): リアルタイムの渋滞情報や規制状況を確認できます。
  • ラジオ放送: 文化放送などのラジオ中継では、レース状況だけでなく、周辺の交通規制情報も随時アナウンスしてくれます。車での移動中はラジオが最強の情報源です。

現地観戦のマナーとおすすめ穴場スポット

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最後に、現地で観戦する際のマナーと、比較的混雑を避けて応援できる穴場スポットを紹介します。選手たちが安全に走れるよう、そして周囲の観客とトラブルにならないよう、配慮ある行動をお願いします。

絶対に守るべき観戦マナー

箱根駅伝の運営委員会からは、毎年厳しい観戦ルールが呼びかけられています。以下の行為は「禁止」されているため、絶対に行わないでください。

  • 脚立の使用禁止: 後ろの人の視界を遮るだけでなく、転倒して選手を巻き込む恐れがあります。
  • 車道への身の乗り出し: 選手は歩道ギリギリを駆け抜けます。手を出すと接触事故に繋がるため非常に危険です。
  • のぼり・横断幕の固定: ガードレールや街路樹に勝手に応援グッズをくくりつける行為は禁止されています。
  • ペットの連れ込み: 驚いたペットがコースに飛び出すリスクがあるため、沿道最前列での同伴は控えましょう。

都内の穴場スポット:芝公園周辺

大手町や品川駅前は身動きが取れないほど混雑しますが、1区・10区の「芝公園」周辺は比較的スペースに余裕があることが多いです。東京タワーをバックに走る選手を見られる絶好のロケーションでもあります。

歩道も広く、増上寺の近くであるため、初詣とセットで観戦プランを立てられるのも魅力です。ただし、近年人気が高まっているため、通過の30分前には到着しておきましょう。

湘南の穴場スポット:大磯付近

4区・7区にあたる大磯エリアは、中継所から離れているため、観客の密度が多少下がります。特に大磯駅入口交差点から少し離れた沿道は、地元住民が中心で、落ち着いて応援できるポイントです。

海風が強く非常に寒いため、防寒対策は必須です。選手との距離が近く、スピードに乗った走りを間近で体感できるおすすめスポットです。

まとめ:万全の準備で2026年のドラマを目撃しよう

2026年の第102回箱根駅伝は、1月2日・3日の2日間にわたり、関東の主要道路を舞台に熱戦が繰り広げられます。現地での観戦は、テレビでは味わえない迫力と感動がありますが、事前の準備不足は当日のトラブルに直結します。

最後に、この記事の重要ポイントを振り返り、あなたの観戦計画の最終チェックを行いましょう。

  • 交通規制の把握: 通過予想時刻の1時間前から規制が始まると想定し、車での移動は極力避ける。
  • 移動は電車で: JR東海道線や京急線など、並行する鉄道網を活用するのが最も確実。
  • トイレ対策: 沿道のコンビニは激混み。駅や周辺施設で早めに済ませておく。
  • マナー遵守: 脚立や車道へのはみ出しは厳禁。選手と観客の安全が最優先。
  • 防寒対策: 1月の路上は想像以上に冷える。カイロや厚手のアウターを準備する。

このガイドを参考に、無理のない移動計画を立てて、新春の風物詩を心ゆくまで楽しんでください。あなたの声援が、限界に挑む選手たちの背中を押し、新たな歴史の1ページを作る力になるはずです!