2026年の元旦も、実業団駅伝日本一を決める熱い戦いが幕を開けます。「ニューイヤー駅伝2026(第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会)」は、記念大会として例年以上の盛り上がりが予想されています。
「テレビ中継は何時から始まるの?」「今年の見どころはどこ?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。お正月の朝、こたつでみかんを食べながら駅伝を応援するのは日本の風物詩ですよね。
この記事では、ニューイヤー駅伝2026のテレビ放送時間、ネット配信情報、そして第70回記念大会ならではの注目ポイントを余すことなく解説します。スタート時間に遅れないよう、今のうちにスケジュールをチェックしておきましょう。
- 大会名称:第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会
- 開催日:2026年1月1日(木・祝)
- スタート時刻:9時15分(群馬県庁前)
- 放送局:TBS系列28局フルネット
ニューイヤー駅伝2026のテレビ放送・中継は何時から?
2026年のニューイヤー駅伝は、例年通りTBS系列で全国生中継されます。お正月の朝、家族団らんで過ごす時間に合わせた放送スケジュールとなっています。
地上波テレビ放送(TBS系列)の詳細
TBS系列28局フルネットおよび群馬テレビでの放送時間は、以下の通り予定されています。
| 放送局 | 放送日時 | 内容 |
|---|---|---|
| TBS系列 | 2026年1月1日 8:30 ~ 14:30 |
レース完全生中継 |
放送開始は朝の8時30分からです。レースのスタート時刻は9時15分ですので、スタート前の各チームの様子や、注目選手のウォーミングアップ、解説者による事前の展望などを45分間じっくり楽しむことができます。
特にスタート直前の緊張感ある雰囲気は、生中継ならではの醍醐味です。早めにテレビをつけて、現地の熱気を感じ取りましょう。
ネット配信(TVer・TBS陸上ちゃんねる)はある?

テレビが見られない環境にいる方や、移動中の方のために、インターネット配信も充実しています。例年、以下のプラットフォームでライブ配信が行われています。
- TVer(ティーバー):スマホやPCで無料のリアルタイム視聴が可能(スペシャルライブ配信)。
- U-NEXT:Paraviコーナーなどで配信される可能性あり。
- TBS陸上ちゃんねる(YouTube):中継所ごとの定点カメラ映像や、移動車からの裏側映像などが配信される場合があります。
TVerを利用すれば、帰省中の車内や初詣の列に並びながらでも、スマホ片手にレース展開を追うことができます。CM中のレース動向も見逃したくないという熱心なファンには、複数のデバイスを駆使した観戦スタイルもおすすめです。
ラジオ中継で楽しむ方法
映像が見られない状況でも、TBSラジオ(FM90.5 + AM954)での実況中継を楽しむことができます。ラジオ中継は、解説者の詳細な分析や、実況アナウンサーの臨場感あふれる言葉の力で、映像とは違った興奮を味わえます。
特に運転中の方にはラジオが最適です。アプリの「radiko(ラジコ)」を使えば、全国どこからでもクリアな音声で聴くことが可能です。
スタート時刻とフィニッシュ予想時刻
レース全体のタイムスケジュールを押さえておくと、観戦の計画が立てやすくなります。
- 9:15 スタート:群馬県庁を一斉にスタート。
- 14:00〜14:30頃 フィニッシュ:トップチームが群馬県庁に戻ってくる予想時刻。
全長100kmの長丁場ですが、トップチームは4時間50分前後でゴールします。特に優勝争いが接戦になった場合、14時過ぎのアンカー区間(7区)から目が離せません。おせち料理を食べ終えた午後のひととき、感動のゴールシーンを見届けましょう。
実況・解説の注目ポイント
TBSの駅伝中継といえば、豪華な解説陣も魅力の一つです。例年、旭化成やコニカミノルタなどで活躍したレジェンドOBや、大学駅伝の監督などがゲスト解説として登場します。
彼らの解説は、単なる順位変動だけでなく、選手の走りのフォーム、当日の気象条件(特に「上州のからっ風」)の影響、監督の采配の意図などを深く読み解いてくれます。初心者の方でも「なるほど!」と思えるポイントを分かりやすく説明してくれるはずです。
第70回記念大会!出場40チームと予選結果のサプライズ
2026年大会は「第70回」という節目の記念大会です。例年よりも出場枠が拡大され、より多くのチームにチャンスが与えられました。ここでは、予選会の結果と合わせて出場チームの動向を解説します。
記念大会枠で出場チームが「40」に拡大
通常は37チームで争われるニューイヤー駅伝ですが、今回は記念大会の特別処置として、以下の地区に「記念枠」が追加され、合計40チームが出場します。
- 東日本地区:記念枠獲得(NDソフト)
- 中部地区:記念枠獲得(トーエネック)
- 関西地区:記念枠獲得(大阪府警)
これにより、ボーダーライン上の実力拮抗したチームが救済される形となり、全体のレベルが底上げされました。特に「あと一歩」で涙を飲んでいたチームにとっては、千載一遇のチャンス。記念枠で滑り込んだチームが、本戦で台風の目になる可能性も十分にあります。
予選会で起きた波乱!東日本の新王者ロジスティード
2025年11月に行われた各地区の予選会では、いくつかのサプライズがありました。最大のニュースは、最激戦区である「東日本実業団駅伝」の結果です。
なんと、強豪ひしめく中でロジスティードが初優勝を飾りました。GMOインターネットグループやHondaといった優勝候補を抑えての勝利は、本戦に向けて大きなインパクトを与えています。
一方、九州地区では、昨年の本戦王者である旭化成が予選8位と苦戦しました。しかし、旭化成は本戦に合わせてピーキングを行うのが伝統的に上手なチームです。予選の結果を鵜呑みにせず、本戦での巻き返しを警戒する必要があります。
創部2年目で初出場!M&Aベストパートナーズ
今大会の話題の中心となりそうなのが、東日本地区予選を6位で通過し、見事初出場を決めたM&Aベストパートナーズです。
2023年12月の創部から、わずか2年での全国大会出場は快挙と言えます。近年の実業団駅伝界に新しい風を吹き込む新興勢力の走りは必見です。彼らがベテランチーム相手にどこまで食らいつけるか、1区からの積極的なレース運びに注目が集まります。
勝負を分ける「新コース」と区間エントリー戦略
ニューイヤー駅伝は2024年大会から区間配置が大きく変更されました。かつての「4区=最長のエース区間」という常識はもう通用しません。観戦前に知っておくべき「新・攻略マップ」を解説します。
【2区】21.9kmの最長区間が日本人エースの主戦場
現在のコースにおける最大の勝負所は、2区(高崎市役所~伊勢崎市役所)です。以前は外国人選手が走る「インターナショナル区間」でしたが、現在は日本人選手限定の最長区間(21.9km)へと生まれ変わりました。
ここで各チームの絶対的エースが投入されます。パリ五輪代表クラスや、マラソン日本記録保持者クラスの選手たちが直接対決する、まさに「日本人No.1決定戦」の舞台です。2区で遅れることは、優勝争いからの脱落を意味すると言っても過言ではありません。
【4区】スピード勝負!激戦のインターナショナル区間
かつての花の4区は、現在では距離が短縮され、外国人選手を含む全選手が走行可能なインターナショナル区間となっています。
距離が短い分、超高速レースが展開されます。世界レベルのスピードを持つケニア人ランナーたちが、驚異的なペースで順位をごぼう抜きにするシーンは圧巻です。ここでどれだけ貯金を作れるか、あるいは借金を返せるかが、後半戦の流れを決定づけます。
【5区〜7区】「上州のからっ風」とアンカー勝負
レース後半、選手たちを苦しめるのが群馬名物「上州のからっ風」です。特に5区以降は、強烈な向かい風や横風が吹き荒れることが多く、単独走になると体力を激しく消耗します。
風除けを使える集団走が有利になるため、順位変動が激しくなります。そして最終7区は、群馬県庁へ戻るウイニングロード。最後までもつれた場合、ゴール直前でのスプリント勝負になることも珍しくありません。最後まで目が離せない展開が待っています。
観戦を100倍楽しむための注目ポイント

ただ漫然と走っている姿を見るだけでなく、いくつかの視点を持つことで駅伝観戦はもっと面白くなります。
ユニフォームと襷(たすき)の色をチェック
40チームものランナーが走るため、混戦になるとどの選手がどのチームか見分けるのが難しくなります。応援したいチームの「ユニフォームの色」と「襷の色」を事前に覚えておきましょう。
例えば、旭化成は「旭化成レッド」と呼ばれる赤、トヨタ自動車は赤と白のツートン、Hondaは白地に赤のラインなどが特徴的です。公式サイトやガイドブックにはユニフォーム一覧が掲載されているので、スマホで手元に表示させながら観戦するのがおすすめです。
ルーキー vs ベテランの人間ドラマ
実業団駅伝の魅力は、大学駅伝で活躍したスター選手(ルーキー)と、長年チームを支えてきたベテラン選手が同じ舞台で戦う点にあります。
箱根駅伝を沸かせたあの選手が、社会人1年目でどのような走りを見せるのか。あるいは、30代中盤になっても衰え知らずのベテランがいぶし銀の走りでチームを救うのか。選手一人ひとりの背景にあるストーリーに思いを馳せると、感動もひとしおです。
現地観戦のマナーと交通規制
もし群馬県現地で応援する場合は、防寒対策を万全にしましょう。群馬の冬の風は、体感温度を氷点下まで下げます。
また、コース周辺では大規模な交通規制が敷かれます。選手の走行を妨げないよう、沿道での応援マナー(横断幕の掲示場所や、身を乗り出しての応援禁止など)を遵守してください。特に中継所付近は大変混雑するため、係員の指示に従って安全に観戦しましょう。
まとめ:2026年元旦は朝8:30からテレビの前へ!
ニューイヤー駅伝2026は、第70回という節目を迎え、出場チームも40チームに増えた特別な大会です。放送スケジュールを最後にもう一度確認しておきましょう。
- 放送日時:2026年1月1日(木) 8:30〜14:30
- 放送局:TBS系列28局フルネット
- スタート:9時15分
東日本予選を制したロジスティード、王座奪還を狙うトヨタ自動車、そして連覇を目指す旭化成など、実力伯仲の戦いが予想されます。2区の日本人エース対決、4区の外国人スピード勝負、そして強風吹き荒れる後半戦。
一瞬たりとも見逃せないドラマが、元旦の上州路で生まれます。ぜひ家族みんなでテレビを囲み、選手たちの熱い走りに声援を送りましょう!


