古都の風情を駆け抜けたランナーだけが手にできる、京都マラソンの完走メダル。そのデザインには、千年の都を守り続けてきた深い歴史と物語が込められていることをご存じでしょうか。
完走への道のりは平坦ではありませんが、ゴールで待つその「重み」は、あなたのランニングライフにおいて特別な勲章となるはずです。本記事では、大会の象徴であるメダルの詳細から、新しくなったタオルの仕様までを余すところなく紹介します。
- 古都を守る「四神」が宿るメダルデザインの全貌
- フィニッシャータオルから変更された「参加記念タオル」の謎
- 完走メダルを美しく保管するための最適なディスプレイ方法
京都マラソン2026完走メダル|四神が宿る守護の輝き
京都マラソンの完走メダルは、単なる記念品を超えた芸術作品としての側面を持っています。完走者の首にかけられるその瞬間、42.195kmの苦闘は誇り高い記憶へと昇華されます。
今大会のメダルは、平安京の時代から都を守護してきた「四神(ししん)」をモチーフにした力強いデザインが特徴です。ここでは、その造形美や込められた願いについて詳しく解説していきます。
平安京を守る「四神」をモチーフにしたデザイン
メダルの中心テーマとなっているのは、東西南北の方角を司る四つの聖獣「四神」です。北の玄武、東の青龍、南の朱雀、西の白虎が、完走者を見守るように配置されています。
このデザインには、ランナーが自然界のエネルギーを感じながら、京都の街を力強く駆け抜けてほしいという願いが込められています。重厚な金属の質感の中に刻まれた四神の姿は、手にした瞬間に圧倒的な存在感を放ちます。
京友禅の伝統を織り込んだ特製リボン
メダル本体だけでなく、それを支えるリボン(ストラップ)にも京都ならではの伝統技術が息づいています。鮮やかな色彩と繊細な文様は、京友禅の染匠による監修やデザイン協力を得て作られることが通例です。
汗に濡れたランナーの首元を飾るこのリボンは、日本の美意識「雅(みやび)」を体現しています。ゴール直後の記念撮影でも、その鮮やかな柄が写真映えし、完走の喜びをより一層華やかに演出してくれます。
鋳造技術が光る重厚感と立体的な仕上がり
京都マラソンのメダルを手に取ると、まずその「重み」に驚かされるランナーが少なくありません。薄いプレート状ではなく、鋳造技術を駆使した立体的で厚みのあるフォルムが採用されているためです。
光の当たり方によって表情を変える凹凸の陰影は、日々のトレーニングを積み重ねてきたランナーの努力の深さを象徴するかのようです。裏面には大会名や日付が刻印され、世界に一つだけの宝物として輝き続けます。
完走者だけが味わえる達成感の象徴
このメダルは、制限時間内に平安神宮のフィニッシュラインを越えたランナーだけが得られる特別な証です。途中関門の厳しさや起伏のあるコースを攻略した者だけに与えられるため、その希少価値は非常に高いと言えます。
首にかけられた瞬間のひんやりとした金属の感触と重量感は、一生忘れられない身体感覚として記憶に刻まれます。それは、タイムの速さに関係なく、自分自身への挑戦に打ち勝った証左となるのです。
環境への配慮とサステナブルな取り組み
近年の京都マラソンでは、メダルや関連アイテムの製作において環境負荷の低減も重要なテーマとなっています。リサイクル金属の活用や、製造工程におけるCO2削減など、SDGs未来都市・京都らしい配慮がなされています。
美しさだけでなく、地球環境にも優しいメダルであることは、参加するランナーにとっても誇らしい要素の一つです。伝統を守りながら未来へつなぐ、大会の精神がこの小さなメダルに凝縮されています。
参加記念タオル|全員がもらえる鮮やかな京友禅デザイン

これまでの「フィニッシャータオル」から形式が変わり、出走した全ランナーに贈られる「出走記念タオル」としての提供となります。完走の有無に関わらず手に入るアイテムですが、そのクオリティは一級品です。
ここでは、今年の特徴である鮮やかなデザインや、素材へのこだわりについて深掘りします。大会当日のモチベーションを高める重要なアイテムとしてチェックしておきましょう。
京友禅「木村染匠」による鮮烈な黄色いデザイン
今大会のタオルデザインを手がけたのは、長年京都の伝統を支えてきた京友禅の「木村染匠」です。目に飛び込んでくる鮮やかな黄色は、ランナーの活力を引き出すようなエネルギッシュな印象を与えます。
伝統的な和柄を現代風にアレンジしたグラフィックは、首にかけるだけで「京都を走る」という高揚感を演出します。広げて掲げれば、応援に来た家族や友人へのアピールにも最適な視認性の高さを誇ります。
タオル発祥の地「泉州タオル」の確かな品質
デザインだけでなく、タオルの機能性においても妥協はありません。今回は日本タオル産業発祥の地である大阪・泉州の老舗メーカー「成願(じょうがん)」が製作を担当しています。
「後晒し(あとさらし)」製法で作られる泉州タオルは、吸水性に優れ、肌触りがふんわりと柔らかいのが特徴です。マラソンで疲弊した身体や汗を優しく受け止めてくれる、実用性抜群のハイスペックなタオルと言えます。
大会当日の受け取りと活用シーン
この出走記念タオルは、大会当日に出走したランナー全員に配布されます。フィニッシュ後の防寒対策として肩にかけるのはもちろん、レース後の銭湯や帰宅時の移動中にも活躍するサイズ感です。
以前のように「完走しないともらえない」というプレッシャーから解放される一方で、記念品としての価値は変わらず高いままです。自宅で洗濯するたびに、京都の街を走った記憶が鮮明に蘇ることでしょう。
難所を越えて掴む|メダル獲得へのコース戦略
美しいメダルを手に入れるためには、京都特有の地形を活かしたタフなコースを攻略しなければなりません。7つの世界遺産周辺を巡る優雅な景観の裏には、ランナーを試す数々の難所が潜んでいます。
ここでは、メダル獲得の障壁となるポイントと、それを乗り越えるための心構えを解説します。事前のシミュレーションが、完走への確率を確実に高めます。
最大の難所「狐坂」とアップダウンへの対策
コース前半から中盤にかけて待ち受ける最大の難所が、宝ヶ池付近の「狐坂(きつねざか)」です。高低差のある急な坂道はランナーの脚力を容赦なく削り取りますが、ここを粘り強く登り切ることが後半へのカギとなります。
無理にペースを維持しようとせず、歩幅を狭めてリズムよく登る意識を持つことが重要です。この坂を越えれば、あとは京都植物園や鴨川河川敷といった走りやすい区間が待っていると自分に言い聞かせましょう。
8つの関門と厳格な制限時間との戦い
京都マラソンは制限時間6時間という設定ですが、途中に関門が8カ所設けられており、それぞれの閉鎖時間をクリアする必要があります。特にスタートロスが大きい後方ブロックのランナーは、序盤の関門通過に注意が必要です。
観光名所に目を奪われすぎると、気づけば関門時刻が迫っているという事態になりかねません。各関門の閉鎖時間をリストバンドや手にメモし、常に時計と相談しながら冷静にペース配分を行うことが完走への鉄則です。
平安神宮の大鳥居が迎える感動のフィニッシュ
数々の難所を乗り越えた先には、高さ24メートルを超える平安神宮の大鳥居がランナーを出迎えます。この圧倒的なスケールのゴールゲートが見えた瞬間、多くのランナーが涙すると言われています。
最後の直線を走り抜け、フィニッシュラインを踏んだ瞬間の達成感は言葉では言い表せません。その直後に首にかけられる完走メダルは、まさにこの長い旅路の結晶として、物理的な重み以上の意味を持つのです。
メダルと記念品の保管|栄光をインテリアにする方法

苦労して手に入れた完走メダルやタオルを、引き出しの奥にしまい込んでしまうのはあまりにも勿体ありません。日々の生活の中で目に入る場所に飾ることで、次の目標へのモチベーション維持にもつながります。
最近では、ランナー向けのスタイリッシュな収納グッズも増えています。ここでは、部屋のインテリアとして馴染む、賢くておしゃれな保管アイデアをいくつか提案します。
専用のメダルハンガーで見せる収納
壁掛けタイプの「メダルハンガー」は、複数のメダルを吊るして一覧できる人気のアイテムです。「MY RECORDS」や「RUNNER」などの文字がデザインされた金属製のものなら、部屋の雰囲気をスポーティに引き締めます。
リボンの柄が見えるように長さを調整して吊るせば、カラフルな京友禅の模様がインテリアのアクセントになります。増えていくメダルの数は、そのままあなたが走り続けてきた継続の証として輝きます。
100均アイテムを活用したDIYディスプレイ
高価なケースを買わなくても、100円ショップのコレクションケースや額縁を使えば立派なディスプレイが自作できます。深さのあるボックスフレームを選び、メダルと完走証を一緒にレイアウトするのが定番です。
背景に大会当日の写真や、コースマップの切り抜きを配置すると、オリジナリティあふれるメモリアルボードが完成します。休日に少し手間をかけて工作すること自体も、大会後の楽しい余韻の一つとなるでしょう。
劣化を防ぐためのクリーニングと保管環境
メダルやリボンは汗や皮脂が付着しているため、そのまま放置すると変色やカビの原因になります。帰宅後は柔らかい布で優しく乾拭きし、汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めた水で拭き取ってから完全に乾燥させましょう。
直射日光が当たる場所はリボンの色あせを招くため、UVカット機能付きのケースに入れるか、日の当たらない場所に飾るのが理想的です。いつまでも美しい状態を保つことで、数年後に見返した時の感動も鮮明に蘇ります。
まとめ|京都の伝統を胸に刻む特別な42.195km
京都マラソンの完走メダルは、単なる金属の塊ではなく、古都の歴史とランナーの情熱が融合した唯一無二の記念品です。四神が宿るデザインと京友禅のリボンは、手にするたびに大会当日の熱気と達成感を思い出させてくれるでしょう。
また、全員に配布される出走記念タオルも、泉州タオルの品質と木村染匠のデザインが融合した実用性の高いアイテムへと進化しています。これらのアイテムは、あなたが京都の街を走り抜けた証として、長く手元に残る宝物となります。
さあ、この美しいメダルをあなたの首にかける準備はできましたか。練習の成果を十分に発揮し、平安神宮の大鳥居の下で最高の笑顔とメダルを手に入れてください。京都の街は、挑戦するあなたを待っています。


