全国都道府県対抗男子駅伝の区間記録|歴代最強ランナーと2025までの最新結果!

marathon (27) 駅伝

「ひろしま男子駅伝」の愛称で親しまれ、世代を超えたタスキリレーが感動を呼ぶ全国都道府県対抗男子駅伝。

中学生から社会人まで、各カテゴリーのトップランナーが集結するこの大会では、毎年驚異的な「区間記録」が誕生しています。

特に近年はシューズの進化やトレーニングの高度化により、長らく破られなかった「不滅の記録」が次々と更新される歴史的転換期にあります。

本記事では、第30回大会(2025年)の最新結果を含む全7区間の歴代最高記録を一覧で紹介し、各区間の特徴や勝負のポイントを深掘りします。

  • 全7区間の歴代区間記録(最新版)
  • 2025年大会で生まれた驚愕の新記録
  • 勝負を分ける「魔の区間」と「高速区間」の特徴

全国都道府県対抗男子駅伝の区間記録とコース特徴を完全解剖

全7区間、48.0kmで争われるこの大会は、区間ごとに走る年代(中学生、高校生、一般)が厳格に決められているのが最大の特徴です。まずは全区間の記録保持者と、そのタイムを見てみましょう。

【保存版】歴代区間最高記録一覧(2025年終了時点)

以下は、2025年の第30回大会終了時点での歴代最高記録です。直近数年で多くの記録が塗り替えられており、まさに「スピード駅伝」の時代を象徴しています。

区間 距離 カテゴリー 記録 氏名(県・所属) 樹立年
1区 7.0km 高校生 19分31秒 川原 琉人(長崎・五島南高) 2024年
2区 3.0km 中学生 8分14秒 石田 洸介(福岡・浅川中) 2018年
3区 8.5km 一般 23分22秒 葛西 潤(大阪・旭化成) 2024年
4区 5.0km 高校生 14分02秒 山口 竣平(長野・佐久長聖高) 2023年
5区 8.5km 高校生 23分32秒 佐々木 哲(長野・佐久長聖高) 2025年
6区 3.0km 中学生 8分29秒 和田 仁志(長野・赤穂中) 2012年
7区 13.0km 一般 36分52秒 鈴木 健吾(愛媛・富士通) 2024年

2025年大会で更新された注目の新記録

第30回記念大会となった2025年のレースでは、高校生区間である5区で歴史的な記録更新がありました。

長野県の佐々木哲選手(佐久長聖高)が、従来の記録を大幅に更新する23分32秒をマーク。この区間はこれまで村澤明伸選手(2009年)や吉岡大翔選手(2023年)といった歴代のスーパーエースたちが競ってきた難所ですが、佐々木選手はその壁を軽々と超えていきました。

「高速化」が止まらない近年のトレンド

表を見ると分かる通り、7区間中5区間の記録が2023年以降に樹立されています。これは厚底シューズの普及に加え、中高生の育成レベルが飛躍的に向上していることを示しています。

かつては「10年破られない」と言われた記録が、翌年には更新されることも珍しくありません。2026年以降も、気象条件さえ整えば、さらなる記録更新の可能性は十分にあります。

優勝への鍵を握る「世代間の連携」

区間記録を見る上で重要なのが、異なるカテゴリーの選手がどうタスキをつなぐかという点です。高校生のスピードスターが作った貯金を、中学生が粘り強く守り、最後に大学生・実業団のトップ選手が勝負を決める。

この「世代の融合」こそが、都道府県対抗男子駅伝の醍醐味であり、区間記録が生まれる背景には必ず前走者の好走や、競り合うライバルの存在があります。

2026年大会の注目ポイント

次回の第31回大会(2026年)では、特に中学生区間(2区・6区)の記録更新に期待がかかります。石田洸介選手が2018年に出した記録は驚異的ですが、近年の3000mトラックの記録水準を考えると、いつ誰が破ってもおかしくない状況です。

高校生エースが集う重要区間(1区・4区・5区)

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高校生が担当する3つの区間は、レース全体の流れを決定づける非常に重要なパートです。特に1区と5区は距離も長く、各県の絶対的エースが投入されます。

1区(7.0km):スピードスターたちのロケットスタート

平和記念公園前をスタートする1区は、位置取り争いが激しいスリリングな区間です。以前は佐藤悠基選手の19分51秒(2005年)が長く輝いていましたが、2024年に川原琉人選手がついに19分30秒台前半まで記録を縮めました。

この区間での出遅れは、後続の中学生ランナーに大きなプレッシャーを与えるため、記録もさることながら「先頭集団に食らいつく勝負勘」が求められます。

4区(5.0km):中盤のスピード区間

4区は5kmという短い距離ゆえに、トラックレースのような高速バトルが展開されます。2023年に山口竣平選手が樹立した14分02秒は、5000mトラックのタイムとしても一級品です。

つなぎの区間と思われがちですが、ここで区間賞を獲得するチームは勢いに乗り、優勝争いに絡むことが多い「隠れた重要区間」です。

5区(8.5km):高校生最長・勝負の分水嶺

高校生区間の中で最も長い8.5kmを走る5区は、各チームの「エース中のエース」が登場します。アップダウンへの適応力とスタミナが不可欠です。

2025年に佐々木哲選手が出した23分32秒という記録は、1km平均2分46秒という驚異的なペース。ここでトップに立てるかどうかが、最終7区への流れを決定づけます。

未来のオリンピアンが駆け抜ける中学生区間(2区・6区)

中学生が担当する3kmの区間は、まさに「未来の怪物は誰だ」を見極めるためのショーケースです。距離が短いため、一瞬の判断ミスが命取りになります。

2区(3km):混戦を切り裂く爆発力

1区の高校生からタスキを受ける2区は、集団が混戦状態であることが多く、冷静かつ大胆な走りが求められます。

石田洸介選手が持つ8分14秒という記録は、中学生離れしたスピードです。この区間で「ごぼう抜き」が見られることも多く、観客を最も沸かせる区間の一つと言えるでしょう。

6区(3km):アンカーへのラストパス

アンカーにタスキを渡す直前の6区は、優勝争いのプレッシャーが極限まで高まる場面です。

歴代記録を持つ和田仁志選手をはじめ、ここで好走した選手の多くが、後に高校・大学駅伝で活躍しています。2025年には埼玉の小笠原慶翔選手が8分36秒で区間賞を獲得し、チームを上位に押し上げました。

中学生ランナーの育成と記録

近年の中学生記録の向上は、ジュニア期の指導法確立や、全国的な強化合宿の成果と言えます。身体の成長段階にあるため、無理な走り込みよりも、効率的なフォームやスピードの質が記録に直結しています。

大学・実業団の威信をかけた一般区間(3区・7区)

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「ふるさと選手」制度により、郷土の誇りを胸に走る大学生や実業団選手たち。彼らが担う3区と7区は、まさに大人の意地がぶつかり合うステージです。

3区(8.5km):エース級が揃う前半の山場

3区は宮島街道を走る主要区間で、各チームの主力が配置されます。2024年に葛西潤選手が23分22秒の新記録を樹立し、大森輝和選手の伝説的な記録(23分26秒)をついに更新しました。

前半の流れを決定づけるこの区間では、箱根駅伝やニューイヤー駅伝で活躍したスター選手同士の並走が頻繁に見られます。

7区(13.0km):勝負を決する最長アンカー

最終7区は全区間で最長の13km。平和大通りを駆け抜け、フィニッシュテープを切る花形区間です。

長らく大島健太選手の記録が目標とされてきましたが、2024年に鈴木健吾選手が36分52秒(推定)で駆け抜け、マラソン日本記録保持者の実力を見せつけました。スタミナ、スピード、そして精神力のすべてが問われる過酷な区間です。

「ふるさと選手」のドラマ

7区を走る選手たちは、単に速いだけでなく、地元への感謝や恩返しの気持ちを持って走ります。その精神的な強さが、限界を超えたラストスパートを生み出し、数々の名勝負と区間記録を演出してきました。

まとめ:記録更新の瞬間を見逃すな

全国都道府県対抗男子駅伝の区間記録は、日本長距離界の進化の歴史そのものです。2025年大会までの結果を踏まえた、観戦のポイントをまとめます。

  • 高校生5区のレベルが異次元に突入し、23分30秒台の争いへ。
  • 1区と4区のスピード化が進み、序盤からハイペース必至。
  • 一般区間(3区・7区)も20年ぶりに記録が動き、新時代の到来。
  • 2026年大会では、中学生区間の記録更新が最大の焦点。

次回のレースでは、どの区間でどんな新記録が生まれるのか。タスキに込められた想いと共に、刻一刻と進化するタイムにもぜひ注目して観戦してください。