箱根駅伝2026チームエントリー発表!優勝候補3強と予選会の衝撃を解説

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2026年1月2日・3日に開催される「第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」に向け、運命のチームエントリー16名がついに発表されました。
駅伝ファンにとって、この12月10日は単なるリスト発表日ではなく、各大学の「本気度」と「戦略」が透けて見える極めて重要な一日です。

今大会は、絶対王者として君臨する青山学院大学の3連覇なるか、あるいは全日本大学駅伝を制して勢いに乗る駒澤大学が王座奪還を果たすのか、それとも出雲駅伝覇者の國學院大学が悲願の総合優勝を掴むのか。
「3強」と呼ばれる優勝候補たちの戦力分析に加え、予選会で起きた波乱の結果が本戦にどう影響するのかも注目が集まります。

この記事では、発表されたばかりのチームエントリー情報を基に、優勝争いの展望や注目すべきエース選手、そしてシード権争いの行方について、Deep Researchで得た最新情報を交えながら徹底的に解説していきます。
お正月の号砲をより深く、より熱く楽しむための予習として、ぜひ最後までご覧ください。

日程 イベント内容 重要ポイント
2025年10月18日 第102回 箱根駅伝予選会 中央学院大がトップ通過。明治・法政が落選の波乱。
2025年12月10日 チームエントリー発表 各校16名の登録メンバーが確定。
2025年12月29日 区間エントリー発表 往路・復路の正選手10名と補欠6名を配置。
2026年1月2日 往路(大手町〜芦ノ湖) 午前8:00スタート。花の2区、山登りの5区に注目。
2026年1月3日 復路(芦ノ湖〜大手町) 午前8:00スタート。総合優勝とシード権争いの決着。

第102回箱根駅伝 チームエントリーの全体像と波乱

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第102回大会の優勝争いは、間違いなく「青山学院大学」「駒澤大学」「國學院大学」の3校を中心に展開されます。
2025年シーズンの学生三大駅伝の結果を振り返ると、出雲駅伝は國學院大学が制し、全日本大学駅伝は駒澤大学が圧倒的な力を見せつけて優勝しました。
そして前回大会覇者の青山学院大学は、三大駅伝を通して常に上位に食い込む安定感を見せています。

これら3校は、エントリーされた16名の平均タイムにおいても他校を凌駕しており、選手層の厚さが際立っています。
特に、各校のエース級選手が順当にエントリーされたことは、ファンにとっても安堵材料と言えるでしょう。
誰がどの区間に配置されるか、12月29日の区間エントリーまで高度な情報戦が繰り広げられることになります。

名門の落選・予選会の衝撃的な結末

今大会のチームエントリーを語る上で避けて通れないのが、2025年10月に行われた予選会の結果です。
箱根駅伝の常連校である明治大学と法政大学が予選落ちするという、近年稀に見る大波乱が起きました。
これは、予選会通過ラインのレベルが年々上昇していることと、中堅校の実力が拮抗していることの証明でもあります。

一方で、中央学院大学が1位通過を果たし、古豪・順天堂大学や山梨学院大学もしっかりと本戦出場を決めています。
予選会からの出場校は、実戦感覚を維持したまま本戦に挑めるというメリットがある反面、ピークの調整が難しいという課題も抱えています。
予選会を勝ち抜いた10校が、シード校相手にどこまで食らいつけるかが、レース全体の流れを左右する重要な鍵となるでしょう。

エントリー16名の持つ意味と変更ルール

12月10日に発表されたのは、あくまで「チームエントリー」と呼ばれる最大16名の登録メンバーです。
実際に箱根路を走るのはこの中の10名ですが、残りの6名も補欠としてチームを支え、当日のメンバー変更要員として待機します。
箱根駅伝のルールでは、往路・復路合わせて最大6名(1日最大4名)までの当日変更が認められています。

近年のトレンドとして、主力選手をあえて補欠に登録し、当日の朝に重要区間へ投入する「当て馬」作戦が一般的になっています。
そのため、今回発表された16名のリストの中にエースの名前があったとしても、彼らがどの区間を走るかはまだ確定ではありません。
逆に、主力選手が16名から漏れていれば、それは怪我や不調による欠場を意味するため、この段階でのリスト確認は非常に重要なのです。

2年連続シード権獲得を目指す新興勢力

前回大会で躍進し、シード権を獲得した城西大学や創価大学、東京国際大学といった新興勢力の動向も見逃せません。
特に城西大学は近年、スピードランナーを育成する手腕に定評があり、上位校を脅かす存在へと成長しています。
創価大学も安定したスカウティングと育成システムで、シード権の常連としての地位を確立しつつあります。

これらの大学は、「3強」の一角が崩れた瞬間に表彰台を奪取する虎視眈々とした狙いを持っています。
シード権争い(10位以内)のボーダーライン上では、予選会を通過した中央学院大学や大東文化大学、そして前回シードを落とした早稲田大学などが激しく競り合うことが予想されます。
1区から10区までミスの許されない、熾烈なサバイバルレースが展開されるでしょう。

気象条件とレース展開の予想

2026年の正月も、例年通り寒冷な気候が予想されますが、風の強さや方向によってレース展開は大きく変わります。
特に往路の勝負所となる2区や、山登りの5区における気象条件は、タイム差を決定づける要因となります。
各大学の監督は、当日の天候を見越して「向かい風に強い選手」や「単独走が得意な選手」を配置する準備を進めています。

また、近年は「高速化」が著しく、1区からハイペースな展開になることが増えています。
スローペースでの牽制合いは少なくなり、最初から全開で飛ばすサバイバルレースに対応できるスピードとスタミナが求められます。
この高速化に対応できるだけの走力を、各校のエントリーメンバーが備えているかどうかが、勝敗を分けるポイントになるでしょう。

優勝候補筆頭:駒澤大学の盤石な布陣

王座奪還を狙う駒澤大学の最大の強みは、なんといっても4年生となった「最強世代」の存在です。
絶対的エースの佐藤圭汰選手、主将としてチームを牽引する山川拓馬選手、そして安定感抜群の伊藤蒼唯選手。
この3名がエントリーリストに名を連ねたことは、他校にとって脅威以外の何物でもありません。

特に佐藤圭汰選手は、トラックシーズンでの実績もさることながら、ロードでの爆発力も桁違いです。
彼を2区や3区といった主要区間に配置することで、序盤からレースの主導権を握る戦略が予想されます。
藤田敦史監督も「この3本柱を中心に、自信を持って戦える」とコメントしており、チームの仕上がりには絶対の自信を持っているようです。

全日本大学駅伝優勝の勢いと自信

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11月に行われた全日本大学駅伝での優勝は、駒澤大学にとって大きな弾みとなりました。
出雲駅伝では5位と苦杯を舐めましたが、距離が伸びる全日本で修正能力を見せつけ、最終的には独走に近い形での勝利を収めました。
この勝利により、「長い距離なら負けない」という自信をチーム全体が取り戻しています。

箱根駅伝は全日本よりもさらに距離が長く、駒澤大学の得意とする「スタミナと強さ」が活きる舞台です。
全日本での成功体験を糧に、箱根の山に向けて万全のピーキングを行ってくるでしょう。
選手たちの表情からも、2年ぶりの総合優勝へ向けた並々ならぬ決意が感じられます。

ルーキーと中間層の底上げ

3本柱だけでなく、それを支える中間層やルーキーの成長も著しいのが今の駒澤大学です。
今回発表されたエントリーには、期待の1年生も2名登録されており、選手層の厚さを証明しています。
上級生に頼り切りになるのではなく、下級生が突き上げを見せることで、チーム内の競争が活性化しています。

特に復路の6区以降を任される選手たちの走りが、総合優勝への鍵を握ります。
前回大会では復路で差を詰められなかった反省を活かし、今回は復路にも強力なランナーを配置できるだけの戦力が整っています。
隙のない布陣で、大手町のゴールテープを一番に切る準備は整ったと言えるでしょう。

絶対王者:青山学院大学の3連覇への挑戦

箱根駅伝3連覇を狙う青山学院大学のエントリーリストには、前回大会MVP級の活躍を見せたエース・黒田朝日選手の名前が輝いています。
彼は山登りの5区でも平地の2区でも区間賞を狙えるハイブリッドな能力を持っており、原晋監督にとっては最高の切り札です。
加えて、宇田川瞬矢選手や塩出翔太選手といった、大舞台に強い「駅伝男」たちも順当にエントリーされました。

青山学院の強さは、特定の選手に依存しない「全員駅伝」のスタイルにありますが、やはり要所を締めるエースの存在は不可欠です。
黒田選手を中心に、勝負強い選手たちがそれぞれの役割を全うすることで、他校を寄せ付けないレース運びが可能になります。
今回も「往路優勝・復路優勝・総合優勝」の完全優勝を視野に入れていることは間違いありません。

原晋監督の采配とチーム戦略

毎年ユニークな作戦名を発表することで知られる原晋監督ですが、その言葉の裏には緻密なデータ分析と戦略があります。
今大会に向けても、「3連覇に向けてチームは上昇気流に乗っている」と自信のコメントを残しています。
選手の調子をギリギリまで見極め、適材適所に配置する原マジックは、今回も炸裂するでしょうか。

特に注目すべきは、山登りの5区と山下りの6区のスペシャリスト育成です。
青山学院は伝統的に山に強い選手を育て上げており、ここでのアドバンテージが総合優勝に直結してきました。
今回も秘密兵器とも言える「山の神」候補を隠し持っている可能性が高く、区間エントリー発表まで目が離せません。

出雲・全日本の苦戦を糧に

今シーズンの青山学院は、出雲駅伝で7位、全日本大学駅伝で3位と、必ずしも圧倒的な結果を残してきたわけではありません。
しかし、これはある意味で例年通りの「青学パターン」とも言えます。
彼らは箱根駅伝に全てのピークを合わせる調整方法を熟知しており、前哨戦の結果だけで彼らの実力を測ることは危険です。

むしろ、出雲と全日本で勝てなかった悔しさが、選手たちの慢心を消し去り、よりハングリーな精神状態を作り出しています。
「箱根だけは譲らない」という強いプライドを持って、1月2日のスタートラインに立つはずです。
調整力に絶対の自信を持つ王者が見せる、本番での修正能力に注目です。

新・優勝候補:國學院大学と早稲田大学

出雲駅伝で初優勝を飾り、今シーズン最も勢いに乗っているのが國學院大学です。
平林清澄選手ら強力なエースが卒業した後も、上原琉翔選手や野中恒亨選手といった実力者がチームを支え、戦力ダウンを感じさせません。
彼らの武器は、トラックシーズンで培った圧倒的なスピードです。

箱根駅伝でも、1区から先頭集団に食らいつき、スピードレースに持ち込むことで勝機を見出すでしょう。
前田康弘監督が掲げる「強気な走り」が浸透しており、どんな展開でも動じないメンタリティを持っています。
初の箱根総合優勝も決して夢物語ではなく、現実的な目標として捉えているはずです。

早稲田大学:山口智規主将率いる精鋭たち

伝統校・早稲田大学も、上位進出を虎視眈々と狙っています。
エントリーリストには、主将の山口智規選手をはじめ、「名探偵」の愛称で親しまれる工藤慎作選手、スピードランナーの間瀬田 純平選手らが名を連ねました。
早稲田の特徴である「少数精鋭」の戦略が、今回は吉と出るか凶と出るかがポイントです。

特に注目なのが、1年生ルーキーたちの抜擢です。
佐々木哲選手や鈴木琉胤選手といった即戦力ルーキーがエントリーされており、彼らが箱根の距離に対応できれば、チーム力は一気に底上げされます。
往路で上位に食らいつき、復路で粘り切る展開になれば、久しぶりのトップ3入りも見えてきます。

中央大学:吉居兄弟の抜けた穴を埋める新エース

吉居大和選手という稀代のスーパースターが卒業し、新チームとなった中央大学。
しかし、弟の吉居駿恭選手がしっかりとエースの系譜を継ぎ、チームを牽引しています。
全日本大学駅伝でも2位に入るなど、その実力は決して衰えていません。

藤原正和監督の下、着実に力をつけてきた中間層の選手たちが、どれだけエースをサポートできるかが鍵となります。
シード権は確実なラインですが、そこからさらに上位の優勝争いに加わるためには、全員が区間一桁で走るような安定感が求められます。
伝統の「C」マークが、大手町で輝きを放つ瞬間を多くのファンが待っています。

予選会突破組の逆襲:注目校とダークホース

予選会を1位で通過した中央学院大学は、安定した集団走と粘り強さが持ち味です。
予選会から本戦までの短い期間で、どれだけ疲労を抜き、コンディションを整えられるかが勝負となります。
シード権返り咲きを第一目標に、堅実なレース運びを見せるでしょう。

一方、予選会2位通過の順天堂大学は、吉岡大翔選手ら実力者を擁しながらも、近年は苦しい戦いが続いています。
しかし、個々のポテンシャルは非常に高く、ハマれば爆発的な記録を出す可能性を秘めています。
「復路の順大」の異名通り、後半区間での追い上げが見られるか注目です。

「松葉緑の革命」東京農業大学の挑戦

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予選会6位で通過した東京農業大学には、学生陸上界屈指の「スーパーエース」前田和摩選手がいます。
彼が万全の状態で2区などの主要区間を走れば、ごぼう抜きによる順位アップが確実視されます。
彼一人の力でチーム全体の順位を押し上げることができる、まさに「大砲」と呼べる存在です。

前田選手以外の選手たちがどれだけ粘れるかが、シード権獲得への生命線となります。
「松葉緑の革命」を掲げる彼らが、箱根の舞台でどのような旋風を巻き起こすのか。
エースの快走と、それに鼓舞されたチームメイトの奮闘に期待が高まります。

創価大学:留学生パワーと日本人選手の融合

シード校の一角である創価大学も、エントリーリストを見る限り万全の体制です。
強力なケニア人留学生、スティーブン・ムチーニ選手(3年)とソロモン・ムトゥク選手(2年)の存在は、往路での大きなアドバンテージとなります。
彼らで貯金を作り、粘り強い日本人選手たちがそれを守り切るのが創価の勝ちパターンです。

日本人エースの吉田響選手らが抜けた穴をどう埋めるかが課題でしたが、下級生の成長によりその不安は払拭されつつあります。
6年連続のシード権獲得はもちろん、あわよくば表彰台も狙える戦力が整っています。
序盤からレースを掻き回す台風の目になることは間違いないでしょう。

まとめ:12月29日の区間エントリーへ向けて

第102回箱根駅伝のチームエントリー発表により、各大学の戦力図と戦略がおぼろげながら見えてきました。
「3強」である駒澤、青山学院、國學院の優勝争いは熾烈を極めることが予想され、一つのミスが命取りになる極限の戦いとなるでしょう。
また、予選会を勝ち上がったチームや、シード権を死守したい中堅校の意地がぶつかり合う中位争いも見逃せません。

しかし、今回の発表はあくまで「第1段階」に過ぎません。
真の勝負は、誰がどの区間を走るかが決定する12月29日の「区間エントリー」発表に持ち越されます。
各チームの監督たちが、相手の出方を伺いながらどのような配置を行うのか、ここからの2週間は情報戦と心理戦の連続です。

私たちファンにできることは、発表された16名の選手たちのこれまでの努力に想いを馳せ、当日最高のパフォーマンスが発揮されることを願うことだけです。
ぜひ、推しの大学や注目選手を見つけて、お正月の決戦を心待ちにしましょう。
箱根駅伝まで、あとわずかです!