早春の東京を代表する伝統の市民マラソンとして、多くのランナーが目標に掲げる青梅マラソンがいよいよ近づいてきました。30キロという独特な距離設定とアップダウンの激しいコースは、フルマラソンのステップアップとしても、あるいはシーズン後半の総決算としても最適な舞台です。
開催日はいつなのか、エントリーの手続きや当日のスケジュールはどうなっているのか、確実な情報を押さえて準備を進めることが完走への第一歩となります。ここでは大会の基本情報からコース攻略のポイントまで、参加者が知っておくべき情報を整理しました。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 開催日程 | 毎年2月の第3日曜日(2026年は2月15日開催予定) |
| 種目 | 30キロの部、10キロの部 |
| スタート | 30キロは11時30分、10キロは9時30分(例年) |
| 特徴 | 往復コースで高低差約85mのタフな設定 |
青梅マラソン2026はいつ開催?日程と概要の完全ガイド
ランナーの間で「青梅を走らなければ春が来ない」とまで言われる歴史ある大会ですが、2026年の開催スケジュールを正確に把握しておくことは非常に重要です。例年の傾向と公式発表に基づき、確実な日程とタイムスケジュールを確認していきましょう。
大会の規模や運営のスムーズさは国内屈指ですが、それゆえに事前の行動計画が当日のパフォーマンスを大きく左右することになります。まずは基本となる日時と種目ごとの動きを詳細に解説します。
2026年大会の開催日とスタート時間
青梅マラソンは伝統的に2月の第3日曜日に開催されることが通例となっており、2026年も同様の日程で実施されることが確定しています。具体的には2026年2月15日の日曜日に開催され、雨天決行で多くのランナーが奥多摩路を駆け抜けることになります。
スタート時間は種目によって異なり、10キロの部は午前9時30分、メインとなる30キロの部は午前11時30分に号砲が鳴らされます。特に30キロの部は昼前のスタートとなるため、朝食のタイミングや会場への移動時間を逆算して調整する必要があるでしょう。
この時期の青梅エリアは寒さが厳しく、スタート待機中の防寒対策も含めて、時間管理を徹底することが好記録を生む鍵となります。
30キロと10キロの種目設定と定員
本大会の最大の特徴はフルマラソンではなく30キロという距離設定にあり、定員は1万5000人と国内最大規模の市民レースとなっています。また10キロの部も3500人程度の定員が設けられており、高校生からベテランランナーまで幅広い層が参加可能です。
30キロの部は日本陸連公認コースとなっており、エリートランナーから制限時間いっぱいで完走を目指すファンランナーまで、多様な目的を持った参加者が集まります。一方の10キロの部も公認コースであり、スピードランナーの記録更新の場としても人気を博しています。
どちらの種目も定員に達し次第締め切りとなるため、毎年のエントリー競争は非常に激しく、早めの情報収集が欠かせません。
エントリー期間と申し込み方法の流れ
例年、青梅マラソンのエントリーは大会前年の夏頃から開始されることが多く、2026年大会の募集も2025年の8月下旬から始まっています。インターネットを通じた申し込みが基本となり、先着順で定員が埋まっていくシステムが採用されています。
地元優先枠や過去出場者枠などが設けられる場合もありますが、一般エントリーは開始直後にアクセスが集中し、数日で定員に達することもある人気ぶりです。もしエントリーを逃してしまった場合は、2次募集やゆずれ〜る等の制度を活用できる可能性も探るべきでしょう。
参加費の支払いやナンバーカードの事前送付など、大会までの事務手続きもオンラインで完結するため、メールのチェックを怠らないようにしてください。
制限時間と関門閉鎖の厳格なルール
青梅マラソンは市民ランナーに優しい大会ですが、交通規制の関係上、関門の閉鎖時間は厳格に設定されています。30キロの部の制限時間は4時間(号砲基準)となっており、途中数カ所に設けられた関門を規定時間内に通過しなければなりません。
特に復路の20キロ過ぎや25キロ地点の関門は、疲労がピークに達する時間帯と重なるため、ギリギリのペースで走るランナーにとっては鬼門となります。号砲からスタートラインを通過するまでのロスタイムも含めて、余裕を持ったペース配分計画を立てておくことが完走への必須条件です。
収容バスに乗ることなくフィニッシュゲートをくぐるためには、事前の練習でキロ7分から8分のペース感覚を養っておく必要があります。
50年以上の歴史が育む大会の雰囲気
1967年に始まった青梅マラソンは、ボストンマラソン優勝者の招待や市民ランナーの祭典としての地位を確立してきた、日本で最も歴史ある大会の一つです。沿道の応援は途切れることがなく、地元住民の方々による私設エイドや太鼓の演奏がランナーの背中を強力に後押ししてくれます。
かつては瀬古利彦選手などの名ランナーも走った伝統のコースを走れる喜びは、他の大会では味わえない特別な体験となるはずです。街全体がマラソン一色に染まる当日の熱気は素晴らしく、リピーターが非常に多い理由もこの温かい歓迎ムードにあると言えるでしょう。
ただ走るだけでなく、青梅の歴史や文化を感じながら走ることができるのも、この大会が愛され続ける大きな要因となっています。
30キロの激坂を攻略するコース詳細

青梅マラソンのコースは「往路は上り、復路は下り」と単純に表現されることが多いですが、実際には細かなアップダウンが繰り返される非常にタフな設定です。高低差約85メートルという数字以上に脚への負担が大きく、戦略的な走りが求められる難コースと言えます。
前半のオーバーペースが後半の失速に直結するため、コースの特性を頭に入れた上で冷静なレース運びを心がける必要があります。ここではコースを3つのセクションに分けて、具体的な攻略法を解説していきます。
往路の上り坂とペース配分の重要性
スタート直後から市街地を抜けると、徐々に上り基調のコースへと変化していき、最初の15キロは基本的に山側へ向かって走ることになります。特に二俣尾駅周辺や軍畑駅付近の上りは勾配がきつく、周りのランナーにつられてペースを上げすぎると後半に響くことになります。
「上り坂はあえてペースを落とす」くらいの気持ちで、心拍数を上げすぎないように淡々とリズムを刻むことが往路攻略の鉄則です。また、スタート直後の混雑で思うように走れない区間もありますが、焦って無理な追い越しをするのは体力の無駄遣いになるため避けましょう。
折り返し地点までは体力を温存し、あくまでウォーミングアップの延長という意識で走るのが、30キロを走り切るコツです。
折り返し地点からの精神的な切り替え
15キロ地点の折り返し(川井駅付近)に到達すると、これまで上ってきた道を今度は下っていくことになりますが、ここで気持ちを切り替えることが重要です。折り返した直後は下り坂の恩恵を受けてスピードが出やすくなりますが、ここで調子に乗って飛ばしすぎないよう注意が必要です。
すれ違う後続のランナーたちとエール交換をしながら、リラックスしてフォームを整え直すタイミングとして活用しましょう。また、この付近で給水や補給食をしっかりと摂取し、後半のエネルギー切れを防ぐための準備を整えておくことも忘れてはいけません。
精神的には「あとは下るだけ」とポジティブに捉えつつ、脚への衝撃を最小限に抑える走りを意識することが求められます。
復路の下り坂と21キロの壁への対策
復路は全体的に下り基調ですが、21キロ過ぎに待ち受ける「へそまんじゅう」付近の小さな上り坂が、疲弊した脚に強烈なダメージを与えます。多くのランナーがここで足を止めてしまうため、ここを粘り強く走り切れるかがタイム短縮の分かれ目となるでしょう。
下り坂では着地衝撃が上りの数倍になると言われており、大腿四頭筋への負担が蓄積して、ラスト5キロで脚が動かなくなるケースが多発します。ブレーキをかけすぎないスムーズな重心移動を心がけ、重力に身を任せるようなイメージで走ると消耗を抑えられます。
ラスト3キロの平坦区間に入ってからスパートをかけられるよう、下り坂でも余力を残しておくマネジメント能力が試されます。
アクセスと宿泊の完全ガイド
大会当日は1万5000人以上のランナーに加え、応援者や関係者が集まるため、青梅周辺の交通機関は大変な混雑となります。スムーズに会場入りしてスタートラインに立つためには、事前の移動計画と宿泊予約が欠かせません。
特に遠方から参加する場合は、どこのホテルを確保するかによって当日の朝の余裕が全く変わってきます。ここでは最寄り駅へのアクセス方法と、おすすめの宿泊エリアについて詳しく紹介します。
河辺駅への電車移動と当日の混雑状況
30キロの部の最寄り駅はJR青梅線の河辺(かべ)駅となりますが、当日の朝は立川方面からの電車が通勤ラッシュ以上の混雑を見せます。臨時列車も増発されますが、駅の改札を出るまでにも時間がかかることを想定し、通常よりも30分以上早めの到着を目指すべきです。
また、河辺駅から会場の青梅市総合体育館までは徒歩で10分程度ですが、人の波で通常よりも時間がかかることが予想されます。駅周辺のトイレやコンビニも長蛇の列となるため、トイレや買い出しは乗車駅や宿泊先で済ませておくのが賢明な判断と言えるでしょう。
ICカードのチャージは事前に済ませておき、帰りの切符も購入しておくなど、細かい準備がストレスを軽減してくれます。
青梅駅周辺と10キロの部の動線
10キロの部に参加するランナーは、スタート地点が青梅市役所前となるため、最寄り駅はJR青梅線の東青梅駅または青梅駅となります。30キロの部の参加者とは降車駅が異なるため、間違えて河辺駅で降りてしまわないよう、事前の案内をよく確認しておきましょう。
10キロの部はスタート時間が早いため、都心から当日入りする場合は始発に近い電車に乗る必要があるかもしれません。また、フィニッシュ地点は30キロの部と同じく青梅市総合体育館付近となるため、帰りの動線は30キロのランナーと合流することになります。
レース後の着替えや荷物の受け渡しもスムーズに行えるよう、会場内のレイアウト図を事前に頭に入れておくことをお勧めします。
立川や八王子エリアでの宿泊戦略
青梅市内の宿泊施設は限られているため、大会前泊をするならアクセスの良い立川駅や八王子駅周辺のホテルを確保するのが定石です。特に立川駅周辺はホテルが多く、青梅線への乗り換えもスムーズなため、多くのランナーが拠点として利用しています。
拝島駅周辺や福生駅周辺も穴場ですが、ホテルの数は少ないため、エントリーが決まった時点ですぐに予約を入れるスピード感が求められます。また、新宿エリアに宿泊して青梅特快などを利用する手もありますが、座れる保証はないため体力消耗のリスクがあります。
当日の朝食を提供してくれるホテルや、レイトチェックアウトが可能なプランなどを選ぶと、レース前後を快適に過ごすことができるでしょう。
大会に向けた練習と装備の準備

2月中旬という開催時期は、1年の中で最も寒さが厳しい季節であり、適切なウェア選びと寒冷地対策が不可欠です。また、30キロという距離と激しいアップダウンに対応するためには、平坦なコースとは異なるトレーニングメニューを取り入れる必要があります。
完走を目指す初心者から自己ベストを狙う上級者まで、青梅マラソン特有の環境に合わせた準備について解説します。本番で実力を100%発揮するために必要なアイテムと練習法を確認しましょう。
30キロ走と坂道トレーニングの導入
青梅マラソンを攻略するためには、単純な距離走だけでなく、意識的に坂道を取り入れたトレーニングを行うことが非常に効果的です。週末のロング走でアップダウンのあるコースを選び、上りでの心肺負荷と下りでの着地衝撃に身体を慣れさせておくことが重要です。
また、本番の3週間前から1ヶ月前には、実際に30キロ走を行って、距離に対する不安を払拭しておくと良いでしょう。ペースは本番よりも遅くて構いませんが、3時間近く体を動かし続ける感覚を掴んでおくことで、当日の20キロ以降の粘りが変わってきます。
近所に坂道がない場合は、トレッドミルの傾斜機能を活用したり、階段の昇降運動を取り入れたりして、大腿四頭筋とハムストリングスを強化してください。
クッション性とグリップ力を重視したシューズ
シューズ選びにおいては、硬いアスファルトの下り坂から脚を守るために、クッション性の高いモデルを選ぶことが推奨されます。軽量性を重視した薄底のレーシングシューズは、上級者以外は後半の失速や故障のリスクを高める可能性があるため慎重に選ぶべきです。
また、2月の路面は冷たく、日陰では凍結している箇所がある可能性もゼロではないため、グリップ力の確かなアウトソールを持つシューズが安心です。新品のシューズをいきなり本番で履くのではなく、1ヶ月前には履き慣らして足に馴染ませておくことがトラブル防止の基本となります。
サイズ感については、下り坂で爪が当たって内出血するのを防ぐため、つま先に適度な余裕があることを確認しておきましょう。
2月の寒さに対応するウェアと防寒対策
スタート時は気温が5度前後になることも珍しくないため、待機中の体温低下を防ぐための使い捨てカイロやポンチョなどの防寒具が必須です。しかし、走り出すと体温が上昇し、復路では汗冷えをするリスクもあるため、吸汗速乾性に優れたインナーと調整しやすいアウターの組み合わせがベストです。
アームウォーマーや手袋、ネックウォーマーといった小物は、暑くなったら走りながら外してポケットに収納できるため、体温調整に非常に役立ちます。また、お腹の冷えを防ぐために腹巻きを着用したり、露出している肌にワセリンを塗って保温効果を高めるテクニックも有効です。
ゴール後は急速に体が冷えるため、着替えのタオルや大きめのジャケットを荷物に預けておくなど、レース後の対策も忘れないようにしましょう。
当日の流れと観戦ポイント
レース当日は独特の緊張感と高揚感に包まれますが、落ち着いて行動するためには、会場入りからフィニッシュ後までのシミュレーションをしておくことが大切です。ランナーだけでなく、応援に訪れる家族や友人にとっても、どのポイントで観戦するのが最適かを知っておくと楽しみが倍増します。
混雑を避けつつスムーズに動くためのタイムラインと、青梅マラソンの醍醐味を味わえるスポットについて紹介します。万全の状態でスタートラインに立ち、笑顔でゴールするための最終確認を行いましょう。
会場到着からスタートまでのタイムライン
河辺駅に到着したら、まずは着替え場所となる青梅市総合体育館または周辺の指定場所へ向かい、着替えと荷物預けを済ませます。トイレは仮設トイレが多数設置されていますが、スタート30分前には長蛇の列となるため、1時間前には済ませておく余裕が必要です。
整列はブロックごとに分かれて行われますが、指定された時間の15分前には整列場所に移動しておかないと、最後尾からのスタートになる可能性があります。整列後は号砲まで30分以上待機することになるため、前述の防寒対策をしつつ、軽くストレッチをして体を温めておきましょう。
スタート地点には給水サービスがない場合が多いため、ペットボトルの水を一口持参し、直前にゴミ箱へ捨てるなどの工夫も脱水予防になります。
フィニッシュ後の動線と完走賞の受け取り
感動のゴールを果たした後は、誘導に従って完走賞のTシャツやドリンクを受け取り、チップの回収場所へと進みます。フィニッシュエリアはランナーでごった返すため、立ち止まらずにスムーズに歩いて移動することが求められますが、これはクールダウンの役割も果たします。
荷物受け取り場所では、事前に自分のゼッケン番号に対応した窓口を確認しておくと、疲れた体でもスムーズに荷物を受け取ることができます。着替えを済ませた後は、会場周辺に出店している屋台で温かい食事を楽しんだり、地元の特産品をお土産に購入するのも楽しみの一つです。
帰りの電車も混雑するため、少し時間をずらして青梅の街を散策してから帰路につくのも、混雑回避の賢い選択肢と言えるでしょう。
応援におすすめのスポットと楽しみ方
応援者にとってのベストスポットは、やはり多くのランナーと触れ合えるフィニッシュ地点手前の沿道や、太鼓の演奏が行われているポイントです。また、電車を使って先回りをする場合は、軍畑駅や川井駅などで降りて、折り返しに向かうランナーと戻ってくるランナーの両方を見ることも可能です。
青梅マラソン公式アプリなどを使えば、特定のランナーの現在地を追跡することができるため、通過予想時刻に合わせて沿道に立つことができます。地元の方々と一緒になって「頑張れ!」と声を掛ける一体感は、応援する側にとっても大きな感動を与えてくれるはずです。
30キロの部はトップランナーのスピード感と、制限時間ギリギリのランナーのドラマの両方を目撃できる、見どころ満載のイベントです。
まとめ:青梅マラソン2026で最高の思い出を
2026年2月15日に開催される青梅マラソンは、30キロという距離とタフなコース設定が魅力の、挑戦しがいのある大会です。適切な時期にエントリーを済ませ、坂道対策や防寒準備を万全に行うことで、当日は最高のパフォーマンスを発揮することができるでしょう。
伝統ある大会の雰囲気や沿道の温かい声援は、苦しい場面で必ず背中を押してくれます。まずはスケジュール帳に日程を書き込み、宿泊先の予約や練習計画の立案といった具体的なアクションを開始してください。
- 2026年の開催日は2月15日(日)、エントリーは前年夏から開始
- 往路は上り・復路は下りのペース配分が完走の鍵
- アクセスはJR青梅線河辺駅が拠点、宿泊は立川周辺が便利
- 2月の寒さと下り坂の衝撃に耐えうる装備を準備する


